告白 ページ39
家に戻ったついでと言われ
さっき書いた紙に印鑑を押してと言われて
また
わけもわからずに印鑑を押した
それを見て満足そうに笑って
ありがとうと言った彼を見て
彼が嬉しそうだからいいか
なんて思った私は頭がおかしいと思う
ホテルに行く準備ができて行くと
そこには事情を知らない私でもなんとなく察するほどの偉い男の人が立っていた
隣にはその奥さんだろうかその人もいて
「まぁ、座りなさい」
そう言われて
席に座った
「そちらの方が、電話で話してた…」
青「そう、この人と俺、お付き合いさせてもらってるから、お見合いは無かったことにしてや」
そう流星さんが言って
びっくりして流星さんの方を見る
流星さんが目線で
話し合わせてと言わんばかりにこちらを見るから
なるほど
お見合いをしたくなくて
私を利用したわけか
とすぐに状況把握をして流星さんに話を合わせた
青「それに、父さん、母さん…俺、白崎Aさんと結婚も考えてるから…」
嘘でも私はそれが嬉しかった
「そこまで真剣に考えてるならそれでいい…早く孫の顔が見たいなぁ…はっはっは笑」
「気が早いわよ」
流星さんのお父さんとお母さんは
もう了承してくれてる雰囲気で
流星さんの役に立てたなら嬉しいなと思ってると
青「だからと言ったらあれなんだけど…婚姻届の方の保証人になってください」
そう言って
流星さんは婚姻届を出した
え
私
そんなの書いてないけど…
そう思ってみると
私の名前が書いてあって…
いつそんなの書いたっけ？なんて思ってると
今朝
名前を書かされたな…と思いだす
あの紙は真っ白だったような
しっかりと印鑑もあって
頭をぐるぐるとさせてるうちに
流星さんのお父さんとお母さんは
満足気に帰って行くところだった
慌てて立って挨拶して
流星さんの方を見る
『あの…』
青「A、なんも言わんと巻き込んでごめんな？…でも、結婚はホンマにしたいって思ってるし、騙して婚姻届に名前と印鑑もしてもらってホンマにごめん」
私は戸惑っていて
何が何だかよくわからない
青「A、一度しか言わんからよく聞いてな？」
『…はい』
青「Aのことずっと好きやった…こんなに好きになったのAが初めてなんや…俺と結婚してください」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1808人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AB
| 作成日時：2019年3月18日 10時
