野良猫とひよこ

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『はぁ…んっ』


神「…っあ」

好きな人と体を繋げてるというのに



なんなんやろ


この何もない感じ




神「考え事とか…随分と、余裕やなっ」


『っあぁっ！』



…



事後

甘い雰囲気になるかと思えば



そんなことなく

放心状態の私を置いてシャワーを浴びに行った神山くん




神「いつまで寝てるんや」


『…ごめん』



起き上がって


神「シャワー使ってもええよ」


それだけ言われたからそのまま借りた


服に着替えて戻れば



手招きされてそのままベッドに座る神山くんの隣に座った




カプッと首元を噛まれて


『(ビクッ)痛っ』



神「そりゃ噛んだんやもん痛いに決まってるやろ」



『噛まんといて』



神「俺もお気に入りのおもちゃ取られるの嫌やから…名前書いとかなあかんやろ？」





『え？』


神「(ニヤ)」

不敵な笑みを浮かべた神山くん


『神山くんも笑うんやな』


神「失礼な…」



『私は自惚れてもええの？…』


そういう事をしてしまったわけやけど…



神「…好きにすれば？……でも、彼女づらはうぜぇ」



『わかってる…神山くんには嫌われたくないから』



神「そういう物わかりいいところ…好きやわ」


頭ポンポンと撫でてくれて



ツンデレで言うと今のはかなり貴重なデレの部分やった



こんな簡単な事で嬉しくなる私は


かなりチョロい奴や




『なぁ、ワガママ言うたら…聞いてくれるん？』



神「中身による」



『…もう一回だけ…キスしてみたい』



神「…」


『嫌やんな…ごめん、聞かんかったことにして』



神「俺は何も言うてへんやろが……ったく………おい、A」



そっぽ向いてた私の名前を呼んで

手で顎を持って無理やり神山くんの方を向かせられる



顔が近づいて目を閉じれば

触れるだけだけど

甘いキスをしてくれた

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