宿儺でも敵わないただの奇人

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依「ありがとう」





『なんのことや？』




Aは助けてくれたことを気付かないふりをしてくれる




いつもそうだった。Aは私と真依を助けてくれる






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「片方は呪力を持たない」「出来損ない」





年々その声は大きくなり禪院家では人間として扱ってももらえない環境。でも私は真依に居場所をつくってやりたかった。真依の気持ちも知らないで私は先に走った




幼い頃、女中から罵られ庭の隅で泣く真依を慰めてたらある女の人が私たちの前にいた





『この子らが禪院家の双子？めっちゃ可愛いやん』




誰かも知らない人にまじまじと見つめられ体が強ばる




希「誰だよ！」





『お、強気な子やな。呪術師にはもってこいや』





すぐに家の警報が鳴り、家の者が騒ぎ始めた




「呪霊が入ってきた！」




「結界は強いはずだろう？なぜだ！？」





目の前にいる人が現れてから鳴った警報



この人が呪霊だとは思えなかった。だって私には見えない。でもこの人の事は見えた





『はや！もう鳴ったん！？さすが御三家、設備が半端ないわ。ほなもう帰るな。また絶対に会いに来るから忘れやんといてほしいな。真依ちゃん、ずっと泣いとったあかん、強くなり、私が守ってあげるから』





名前も言ってないのにこの人は真依を呼び意味のわからないことを言った




呪霊が人を守る？私たちはいらない子だと言われてるのに





「いたぞ！」





「またアイツか！早く殺してしまえ」





『小さい子らの前でそんな物騒なこと言うたあかんよ〜』





余裕そうに何人もの家来を交わし消えてった






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