宿儺でも敵わないただの奇人

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「あの人背高すぎない？」




「やば！めっちゃカッコイイ！」




「逆ナンいく？」




女のキンキンした声が俺の周りで聞こえる



うぜぇから消えてほしいんだけど、とは言えず目が合った子には微笑んであげるあたりやっぱり俺はGLGだね



今日はサングラスだし私服だから余計に目立つ



まぁハイブランド着ちゃってるし？そこら辺の女なんか俺しか見てないでしょ？




「あのぉ〜今からどこか行きませんかぁ？」




悟「ごめんね、行けないや」




「じゃあLINEは！？交換しないぃ？」



本気でキモイからその喋り方やめろ、そんで〇ね




悟「容量ないからできないや」




「つまんなぁーい」




悟「ごめんね」




なんで俺が謝んなきゃいけないんだよ


終始イライラしていたら俺がずっと待っていた人が見えた気がした




悟「俺行かなくちゃダメだからまたね」



そう言ってこの場を離れようとするのに女どもは俺の腕をつかんだ




悟「げｯ…」




『名前くらい教えてよぉ〜』




女どもの声の中に聞き覚えのある、俺の大好きな人の声が聞こえた



俺は間をすり抜けAの元へ行く




悟「遅い」




『ごめんごめん笑


この状況見んのおもろくて観察してた笑』




普通の女ならしばく、いや、集合時間に来ない時点で帰るけどAなら許してしまう





『悟のくせに時間通りに来やがって』






悟「Aのため♡


俺女いるからお前ら散れ。目障りだしうるさいし気持ち悪い」




俺がこういうと女は青ざめた顔でどっかに行く



所詮あいつらはこんなもん




『口わる、なんでこんなやつがモテるわけ？意味わからん。容姿だけやん、中身空っぽ。後輩いじめるしどこがいいねん』




悟「最近ボロカス言うのはなんで？」




『なんか……言いたい♡』




悟「ｸﾞﾊｯ…無理、可愛い。僕死んじゃう


世にいうキュン死とかってやつになっちゃう」



胸を抑える五条は本当に最強と呼べるものだろうか





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