僕が恋した訳ありソロアーティスト【JK】 (ページ27)

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YOU

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兄も私に毎日色を教えてくれて人より色を知る知識はあるが見えることはない

だから私は、花火も虹もイルミネーションも見たことがない

どんどん見えなくなっていき内向的になった私を救ってくれたのがIUちゃんだった

あの人の歌のおかげで私も歌いたいと思うように、ダンスも練習してようやくデビューすることができた

兄の友達のカイオッパが芸能人のマネージャーになりたかったらしく私のことも知っていたため快く受け入れてくれた

社長やスタッフさんも全色盲の私を全力でフォロー支えてくれているがやはり普通の人と比べ壁は大きい

MV撮影も大規模は無理だし、カイオッパがひとつひとつ色を教えながらじゃないと動くことができない

アーティストにとって色は判断するための大事な材料なのに私にはないため、人より準備が多かった

だけど怖くてカミングアウトすることもできず知っている人は僅かだ

『活動できなくなるの？』

KI「それは絶対にさせない。何とかしてでも続けさせてやるから」

オッパはこうなることを予想し常に先回りして行動してくれている

IU「私もいるからきっと大丈夫」

『うん』

社長までもが家に来てくれこれからの対応を話してくれた

基本的に変わったことはないけど、前みたいに誰かと共演するというのはオンニ以外は避けることになってしまった

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