僕が恋した訳ありソロアーティスト【JK】 (ページ26)

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失望ページ26

YOU

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『なんでｯ…』

いつかこうなるとはわかってた。だけどまだ大丈夫だと言い聞かせてたのに突然来てしまった

KI「Aー？入るぞー」

集合時間になり出てこなかったため私の部屋にきたカイオッパ

KI「どうした！？」

ベッドに蹲る私を見てすぐに来てくれた

『見えないｯ…、どうしようｯ色が…消えた』

朝起きていつも赤い目覚まし時計を見るのに今日は何も見えなかった。つまり、完全にモノクロの世界になってしまったのだ

KI「落ち着け！な？俺がいるから」

背中を擦りながら落ち着かせようとしてくれるが絶望的すぎてすぐに戻ることができない

KI「休もう、ジウンにも連絡するから来てもらおう」

『でもグクと約束が』

KI「俺が断っておくから」

ジョングクとご飯を食べに行く日で洋服も決めてもらっていたのに行けなくなってしまった

せっかく楽しみにしてたのになぁ

KI「とりあえずこっちおいで」

私の目は先天性のものだった

両親と2人の兄から愛されていたが、私がまだ赤ちゃんの時お母さんがカラフルなおもちゃを出しても全く反応せず、異変を感じ病院へ

そして告げられたのが全色盲

微かに濃い色は見えているが成長するにつれ見えなくなると言われていた

小さい頃はみんなと同じ世界にいると思っていたが、人との違いを感じ始め、私は必要のない人間だと思うようになった

それでも家族は私を大事にしてくれ、たくさんの色を教えてくれた。見えることはできなくてもどんな色かを想像できるように

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