僕が恋した訳ありソロアーティスト【JK】 (ページ19)

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YOU

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KI「リハーサルと同じように進んでるから変更はなし。あとはいつも通りやれば何も起こらない」

マネオッパと最終チェックをしていよいよ私の出番になる

KI「ファンは疎らにいるから全体にファンサしといた方がいいと思う」

『りょーかい！行ってくるね！』

私が出てくると歓声が一気に大きくなり自分の気分も急上昇

視線が私へと集まりこの瞬間のために生きているようなものだと言える

みんな見てなさい、私が踊るから

デビューも早かった私に世間は言った

「どうせすぐに辞めていく」「まだ子供なのだから家にいろ」

悪口も嫌がらせも私を強くさせるためにあるようなもの

アンチが増えるってことは、それほど私を見てくれる人が増えたってことでしょ？

だったらもっと私を傷つけたらいい、羨ましがりなさい

あんたらと私は住む世界が違うの

守ってくれる人だってたくさんいるわ

カメラ目線でウインクするとみんなは叫んでくれる

でもね、私はみんなと同じような世界を歩いてない

ここのステージに立つアーティストと同じ景色を見ることができない。今もそう、私のファンはどこにいるのかも、スローガンを見ないと何も分からない

今日の私はどんな衣装を着ているのかな。前にいるファンは何色のペンライトを持っているのかな

濃い色は微かに見ることができるのに、ほかは全てモノクロ

そう、私は、全色盲という目の異常をもってる

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