25 ページ25
,
宿舎に帰り携帯を見ると、録音ではなくビデオが残っていた
『あんにょん、ジミナ
優しいジミナはまだ泣いてくれてるかなー
あー、どうしよ、私も涙出る。ごめんね、あの時追い出して
パイプが倒れて自分に当たったときからもう分かってた、自分死ぬなって
なんとか目を覚ました時ももうすぐだとわかった
言えなかったの、最後ですって。ジミナの泣いた顔を見たくなかった。本当にごめん
助けたことに後悔はしてないよ、ジミナが私と同じ立場だったら同じことしてるはず
唯一の心残りはジミナの輝いてるかっこいい姿はもう見れないことかな
ジミナが言ってくれた大きな会場に連れてってくれる約束守れなくてごめんね。もっと沢山見たかった。armyの中に囲まれて笑ってる姿を目に焼き付けたかったけどもうそれは叶わない
だからこれからはそのチケット1枚を他の子に渡してあげて。きっとすごく喜んでくれるから
ジミナはアイドルになっている本当に良かったね。すごく似合ってる
私は昔の静かで優しいジミンも今みたいなあざとくてセクシーなジミンもどっちも大好き
これからも頑張ってね、ずーっと応援してるから
もう泣いちゃダメだよ?ほら、笑って!
じゃーね、ジミン』
Aは手を振りビデオは終わった
JM「笑えるわけないだろ…。勝手にいくなよ」
泣いても泣いてもまだ泣き足りなくて僕はどうしたらいいんだろう
大好きな人が亡くなった。僕の心の穴は誰が埋めてくれるの?
画面の中で笑う彼女はもういない
,
327人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桃 | 作成日時:2021年8月18日 21時