仲良しグループになるために

62 ページ16

JN






,





『入りますね〜』




来るだろうと思っていたらちゃんと来てくれた



あったかいミルクティーをもって僕の正面に座った彼女





『ジンさんは酷いですね〜』




ジョングクを泣かしたもんね、酷いヒョンだよ




『あの写真立て私すっごい気に入ってたんですよ？私買ったのではありませんけどなんか惹かれて



なのにジンさんったら壊しちゃうんだもん。またいいの見つけないといけなくなったじゃないですかぁー』





頬を膨らませながら言うこの子に元気付けさせてくれているのかなと思う





『ジンさん、やっぱり上品ですね。言い方ひとつひとつがあまり腹立たない』




JN「弟に意味もなく怒鳴ったから最低に変わりないよ。しかも5つも下の子に




ただの嫉妬。なんでもできるグクに僕は憧れてた



グクだけじゃない。ユンギは曲が作れて、ナムはラップが上手で、ホソクはダンスが上手くて、ジミナは舞踊がある、ひとつの動作がキレイ。テヒョンはあの顔も、声も




僕は弟たちがとにかく羨ましい。僕に持ってないもの全部もってて。




あの子たちが努力しているのも知ってる。だけど嫉妬しちゃう




僕には何もできない。ダンスも下手で、メインボーカルはマンネの仕事で




ここに来て良かったのか、僕はあの子たちの足を引っ張ってないだろうか、売れないのは僕がいるからじゃないのか、ずっと思ってた





何年やってもダンスが上手くなる兆しが見えない




アイドルなのに踊れないって最悪なメンバーだなって



僕は次男だった。だからグループで最年長と聞いた時怖かったんだ



守ってあげられない、弟もいない僕に兄らしいことなんてなにも出来ない



実際今もそう、長男らしいことができてない。歌のことで聞かれてもユンギの方が答えられる、リーダーじゃないからメンバーもまとめることもしない



ホソクみたいに面倒みがいいわけでもない。なら僕はなんのためにここにいるのだろう」




,

63→←61

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す