33.汚濁よ、いらっしゃいませ。 ページ36
…!?
早い…！
少なくとも今までの5倍ほどには早く動いていると思う。
僕の勝ち目は……0に等しい。
マフィア幹部1人を本気で相手をして敵う者がいるだろうか
否、いるはずがない
あるとすれば太宰さん位だろう
「…!!!!《月下獣》」
「ハァ"ァ"ァ"アァ」
中也が絶叫し、敦の身体が地面と一体と化す
「ヴァ"…ぅ"ひゃはははははははは!!!!」
血を吐き出した中也が上に手を掲げながら大声で笑った
狂っている。
そう表現するに正しい状態。
敦はそんな中也を見たあと、静かに目蓋を閉じた
額からはかなりの量の出血が見られ、腕がおかしな方向へ曲がった挙句、足が潰れている
「おや…。」
その時、悪でも正義とも云えぬ、甘ったるい声が響いた
それは電話口で聞いた声のそれであった。
「随分派手に壊してくれたじゃあないか。」
異能痕が目元まで浮かび上がり、最早《汚濁》ではなく《異能の暴走》の様な状態となっている中也がキッと声の主を睨みつけた。
主は、中也の腕を握ると重い溜息をついた
「…………中也」
「ンだ…？」
「私は間違っているのだろうか…？
この行動が何れどんな結果をもたらすとしても私は"悪"にしかなれないのかい…？
私は、"正義"になれいのかい？
例え、正義が罪だとしても…それはきっと悪がもたらす罪ではないのだと思う…。
私はそんな正義になりたいんだ…
人を救うたったそれだけの正義に…ッ」
涙混じりに独り言に近い、嘆きを叫びながら太宰は涙をこぼした。
中也は寂しげにどこか怒ったような表情でぶっきらぼうに
「知る…か。
手前がしたことは変わらねェ。」
そう云った。
太宰は大粒の涙をこぼす、水滴が中也の頬に落ち、血と混ざった
「太宰」
「聞け、雨芽は今壊れかけだ。
風花と約束したンだろ？」
「＿＿＿雨芽を導け」
太宰は目の前を向き、キッとマフィアビルに入ろうとする人物を睨んだ
「勝負だ、ドストエフスキー。」
「おや、望む所です。太宰君」
中也の意識はそこで暗転した。
34.道化師様、禍狗様、いらっしゃいませ。→←32.双黒(小)様、白虎様、いらっしゃいませ。
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ミレー - ラムさん» いえいえ大丈夫ですよ(*^□^*) 此れからも楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月8日 10時) (携帯から) (
レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» ♯41に恐らくあります.......。更新の間が空いてしまい、読みづらくなっていてすみません、(リア友宛で頼まれた小説を書いてるもので) (2019年12月7日 8時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 中也様最後に何を言ったのでしょうか？(。-∀-) 続き楽しみですv(・∀・*) (2019年12月7日 7時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - ラムさん» ありがとうございます(≧∇≦) 楽しみですσ(*´∀｀*) (2019年11月22日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» まぁいとこですけどね笑笑 続きは更新しますよー (2019年11月21日 18時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：少女F(旧ラム) x他1人 | 作成日時：2019年7月8日 0時
