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12.狂わしい幸福よ、いらっしゃいませ ページ12

『…!』



雨芽の表情が固まる

目線の先には、中也とそれを担いだ太宰が立っていた



「ん…ふわぁ…?」



中也が眼を擦りながらおもむろに太宰の背中からぴょこ、と顔を出す



『ひっ…』



雨芽は一歩後退り、ガタガタと震え始めた



「あ"?…雨芽、か」

『…ぅ』



カタカタと小刻みに震える雨芽を見ると不思議に首を傾げ、数十分前に起きたことを思い出していた

まずい、という顔をした中也は雨芽から眼を逸らした



『馬鹿…、中也の馬鹿っ。何で…何であんな酷いこと…!?』

「___知るか」

『中也…、正直に答えて。答えないなら私にも考えようがある』



そう一言いうと、雨芽は首筋に中也が落とした短刀をつけた

冷たい金属的な感触に雨芽が肩を揺らす

だが、その瞳に一切の揺るぎはなかった

先程までの絶望した、生気のない青々しい瞳ではない。

死を決意したものの、狂わしいほどに麗しい生気の灯った瞳だった

青白い弱々しい手が短刀を握り直す



「分かった、話せばいいんだろ?」

『物分かりがお早くて助かります、御客様』



普段通りの狂わしい笑みを浮かべた雨芽が短刀を握りしめた手を横に下ろす。



「太宰、手前知ってんだろ?」

「まぁね」

「第1、俺に制御も解除もねぇ。それを止めれんのはその場にいた手前だけだ。んで止めねぇんだよ…」



悔しそうに中也は俯く

太宰は可笑しそうに笑うとそんなことも分からないの?と腹を抱えてまた笑いだした



『_太宰様、今までのツケと情報提供どちらを選びますか…?因みにツケの方は既に1000万を越えていますが』

「__情報提供で」



げっそりした顔の太宰が今回の殺人をゆっくりと振り返り始めた

13.絶望の真実よ、いらっしゃいませ。→←11.親友君、またのご来店を



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ミレー - ラムさん» いえいえ大丈夫ですよ(*^□^*) 此れからも楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月8日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» ♯41に恐らくあります.......。更新の間が空いてしまい、読みづらくなっていてすみません、(リア友宛で頼まれた小説を書いてるもので) (2019年12月7日 8時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 中也様最後に何を言ったのでしょうか?(。-∀-) 続き楽しみですv(・∀・*) (2019年12月7日 7時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - ラムさん» ありがとうございます(≧∇≦) 楽しみですσ(*´∀`*) (2019年11月22日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» まぁいとこですけどね笑笑 続きは更新しますよー (2019年11月21日 18時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:少女F(旧ラム) x他1人 | 作成日時:2019年7月8日 0時

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