いつもの日常で世界征服を...。

No.6 ページ7

ーユズ目線ー

「ねぇーユーズー！今日は、何かパンプキンパイ
食べたいから一緒に城下町行かない？」


ノアがキャンディーを舐めながら目をキラキラ
させている


「お前そんなこと言ってないで仕事しろよ
仕事を！」

もうため息しか出ないんだが……


「えー、だって疲れたもん！いいでしょ？」


いや、さっきからお前、全然仕事してないじゃん！


「どっちみち今日は仕事が入ってるからパスだ」


えー！と肩を落としておるノアを置いて
上着を羽織る


「えー！もう行っちゃうの？」

「当たり前だ、お前もさっさと今日の分の書類を
片付けろ」

そのサボった分の書類を終わらせるのは
どうせ、俺だし……


「せめて、俺がいない時ぐらい、
いい子にしててくれよ？隊長w？｣


頬を膨らませるノアを置いて仕事に向かう


さぁ今日は、この国に牙をむく
害虫を処理しよう


俺の大事なものを傷つける奴は、許さない

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ー敵目線ー


この国での情報収集は、今夜で終るため
鞄に情報の書かれた書類を詰める


「この情報を自国に持って帰れば
私は、一躍英雄になれるッ！」


この資料を上手く使えば、この国を
落とせないことも無い！


「その情報を持って帰れたらの話だがな？」


「ッ？！」


まずい……
今の言葉を聞かれたか？


「この国の情報は、全て俺のものだ
早くこちらに返せ」


一見、少年にも見える少女は、恐ろしく目付きで
こちらを睨みつける


「おぉ、そんなに怖い目付きで見ないでくれよ
お前は、この国の情報屋か何かか？


お前も情報業をしているくらいなら分かるだろ？
戦闘特化の能力では無い人間の気持ちがさぁ？｣


軽く小首を傾げながら、提案をする


「この世界は理不尽だ
私たちの国にこれば私の駒として使ってやろう｣


その言葉に少女の目が微かに揺らぐ


「俺も、そう思うさ……この世界は不平等だと」


そうだ、だから早くこちら側にこい
そう言おうと思った時

「だがな、そんなあからさまな言葉で
釣られるかっつーの」


ほんの瞬きをした瞬間に少女との距離は
無くなっていた

「そうだ、この世界は理不尽だよ

だがな、そんな甘ったるい言葉に甘えて、
あの二人の隣を歩けるかよ」


その瞬間、喉元から血が溢れ出し
意識が暗転する

最後に見た少女の顔は、仲間に対しての信頼に満ちた笑顔だった
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『ねぇ！私達と一緒に行こうよ！』

その瞬間、その瞬間から俺は、お前について行くと決めていたのだから

なぁ？ノア……

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