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16話 ページ17

全日本選手権で3位、そして世界ジュニア選手権の出場権獲得。

テレビや雑誌のインタビューもたくさん受けて、今までにないくらいの忙しさだった。



そして大会の最後はエキシビジョンとなるメダリスト・オン・アイス。


いろんな選手と共演できるとあって、試合の時以上にワクワクしてる。

午前中は、出演者が揃ってグランドオープニングの練習。
昨日の今日なので、たくさんの選手が声をかけてくれた。


昨日の試合後に話しかけてくれた浅田選手は、どうしても名前で呼んでほしかったのか、私が「真央ちゃん」と呼ぶまで抱きついて離してくれなくて。

鈴木選手は、一緒に振り付けの確認をしてくれた。


そして今日初めて顔をあわせたのが……


佳菜子「昌磨と同い年なの〜!?昌磨も可愛いけどAちゃんもかわいい〜!」


目をキラキラさせて近づいてきて、私のほっぺたをムニムニと触るのは、村上佳菜子選手。
ニッコニコの笑顔でテンション高くて、テレビで見たまんまの人だった。


佳菜子「私、村上佳菜子。真央ちゃんから来年シニアにあがるって聞いたよ〜!楽しみにしてるから!」

「あっ、はい。よろしく、お願いします……」

佳菜子「かわいい〜!お人形みたい!」


村上選手の勢い、すごいな……。
あまりにも元気で、圧倒されちゃう。



結弦「カナ、彼女困ってるよ。離してあげなよ」

佳菜子「ゆづ!だってさー、かわいいんだもん。持って帰りたいくらい」

大輔「いくらなんでも、持って帰るはないだろ(笑)」

昌磨「……」



どう反応したらいいか困ってっところに助け舟を出してくれたのは、羽生くんと高橋大輔選手、そして……


「小学生?」


羽生くんの隣にいた、ひときわ小さい男の子と目が合った。
私がつぶやいた瞬間、羽生くんが吹き出すように笑い出した。


結弦「さすがにっ……小学生は……っ、あははっ!」

佳菜子「Aちゃんそりゃないよ〜!」

大輔「確かに昌磨はちっちゃいし、童顔だけどね(笑)」


みんなひとしきり笑い終わったあとで、羽生くんは「あー腹いてー(笑)」と言いながら小さい男の子を私の前に押し出した。


結弦「この子、宇野昌磨。ジュニアの選手だよ」

「あ、そうなんですか……てっきり羽生選手か高橋選手の弟かと」

結弦「違う違う(笑)それに、昌磨は加賀美さんと同い年だよ」

「えー!」


私の反応を見て、またゲラゲラと笑い出すみんな。
その横で、宇野くんが恥ずかしそうにほっぺたを赤くしていた。

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設定タグ:羽生結弦 , 宇野昌磨 , フィギュアスケート   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:優里奈 | 作成日時:2021年4月13日 22時

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