【江戸川乱歩】何故か事務員の私が名探偵様に揶揄されている

超推理 ページ6

*


「ちょっと、乱歩さん！！ 乱歩さん！！」


「ん、何？」


「何、じゃないですよ！ こういった事件は、異能特務課に任せるのが筋ではないか、と聞いているんです！」


異能力に関わる事件だし、芥川龍之介となれば尚更だ。一般警察が張り合うには、危険ではないだろうか。


「居場所を突き止めて、上に報告しようとしているか......それとも、あまり重要視されてない事件だから？ 一般人が巻き込まれた訳じゃなく、ポートマフィアの構成員が殺されただけだし。ま、どちらにしろ、関係ないよね。居場所突き止めてお終いだから。」


そう言って、乱歩さんはニヤリと笑った。その時、私は確信した。その顔は.......もう......。乱歩さんは眼鏡をかけた。




「異能力、超推理！！」




そう言った後に、乱歩さんは、満足そうな顔で眼鏡をとる。


「凡てわかったよ。先ずは、Aの推理を聞きたい。」


「私のですか？ 私のは最早、推理でも何でもないのですが......普通にポートマフィアに帰ったのではないのでしょうか......」


其れしか考えられない。まぁ、私の頭ではだが。


「甘い！！ 昨日食べた苺大福より甘い！」


ん......苺大福？？んんん？ そういえば、私の机(デスク)の上の苺大福が昨日、消えていた......。


「其れ！！！ 私の苺大福でしょう！？」


「あんな所に置いているのが悪い！ 其れはさて置き......」


いや、置かないでください！ 立派な窃盗ですよ！？


「僕の推理を話そうか」

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