報告書 ページ20
*
乱歩さんに言われたヒントをいくら考えても、全く持ってわからない。ということで、私は最終手段に出たのだった。
「あの。Aさん......ちょっといいですか。」
はい、国木田さんに呼ばれましたアアア!! しょうがないよね。あの報告書はお呼び出しをくらうわ。
「な、何でしょうか......」
「ここの省略って、どういうことですか......?」
乱歩さんが推理を言った内容と、芥川が血を流している、その間に省略と記されているのだった。
「いえ、あの......ここの省略って部分は、特に無い部分でしたので、省きました......」
「否否、すごく大事なところですよね!?」
「国木田君、国木田君。これには深〜い事情があるのだよ。」
急に太宰さんが口を挟んでくる。
「何か、乱歩さんのことをAさんが揶揄えれば、芥川君が手を引いた理由を教える、とか言ってたらしいよ〜」
「そ、そうなのか......? じゃあ、何でAさんは、芥川が血を流したところを見てなかったんだ?」
ギクギクギクゥ! そこをツッコまれると痛い。まさか、乱歩さんに抱き締められていて、見ていない......なんて、口が裂けてもいえない!!!
「さぁ。その辺は知らないけど。Aさん、何で見てなかったんですか?」
太宰さんは意地悪な笑みを浮かべ、こちらを見ている。その顔は、おおよそ予想出来ている顔だ......。乱歩さんだけではなく、太宰さんまで揶揄ってくるのか!!!
「えっと......余所見してて......!」
真っ赤な嘘をつくと同時に、不覚にも自分の顔も真っ赤になっていっている。
「そうなんですか? 敵を目の前に?」
「そ、それは......乱歩さんに聞いてください!!」
私の口からは、口が裂けても言えない......!!
***
またまた他ジャンルになりますが、よければ......
【入間銃兎】汚職警官に弱みを握られまして
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/6a30ccb33d2/
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夜桜柊華(プロフ) - らおらおさん» 有難うございます!! 更新ペースめちゃくちゃ遅いですが、気長に待ってくださると有り難いです! (2019年4月27日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
夜桜柊華(プロフ) - 坂竹会長さん» 有難うございます!! お気に入りだなんて嬉しいです笑 (2019年4月27日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
らおらお(プロフ) - 無理せず更新頑張ってください!応援してます! (2019年4月2日 13時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 今までの乱歩さんの小説のなかでお気に入りの小説です!!ぜひぜひ更新してください!!今なら絶賛!鼻からケチャップが……((殴 季節の変わり目ですのでお体にはお気をつけて〜♪ 失礼しました_ーд#_;; (2019年3月23日 15時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜柊華(プロフ) - しあ(^.^)/さん» 有難うございますっ!! 更新遅いですが、頑張っていきます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 2ba62656ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうか x他1人 | 作成日時:2018年9月17日 19時