田中の樹君。3 (ページ10)

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登校ページ10

「おはよAちゃん」

『おはよう、ジェシー君』

『「．．．．．．．』」

そう、あの告白から私達は少しぎこちない。

「？何？何？何？何かあった？」

ジェシー君からの告白はまだ誰にも言っていない。実は真希ちゃんにも．．．。

「2人とも何で顔赤いんだ？」

「渡辺と櫻田は鈍感みたいだな」

「は？高地にだけは言われたくないんだけど」

「Aもしかして」と北斗が口パクで告白？と聞いてきたので私が頷くと、北斗は嬉しそうに笑った。

ガラッ

「あ～！！」

「は？渡辺うるさ」

「どこ行くんだよ！笑」

渡辺君が走って行った先には田中君がいた。

「お！樹～！！久しぶりじゃん」

「おはよ、久しぶり」

痩せたのかな。
田中君は少しやつれた気がした。

『久しぶり』

私が声をかけると、少し笑顔になった気がした。

「久しぶり」

「田中休み中どうしてたのさ！
連絡もしないで！」

「ごめんごめん櫻田。家の事情で携帯触る時間無かったから。」

「それなら仕方無いけど！文化祭もあと３日なんだから！」

「そーそう。俺達のクラスと共同作業だから」

自慢げにお化け屋敷の看板を見せる北斗。

「いいよなぁ、そっちのクラスは．．．．ま。
高地いるだけましかー。」

「なんだよ！いるだけって！！」