文化祭5 ページ18
田中樹side
「あ〜。渡辺俺どうしよう」
文化祭１日目。
Aと深く話す時間も無く、時間だけが過ぎていく。
「今さら後悔してんの？」
と、隣で俺の金で買ったたこ焼きを貪り食う渡辺。
休憩時間が唯一渡辺と同じだったから仕方なくいるだけだけどな。
「俺は言ったよ。ちゃんと忠告もしたし」
「分かってるけど、自分が情けない．．」
ジェシーとAが2人で笑ってる姿を見ると悔しい位にお似合いだし。
自分が惨めになる。
「まぁ、けじめをつけた田中には見直したけどね。さすが俺の友達」
「よし、仕方ないなぁ〜」と渡辺は俺の頭をポンポンしてドヤ顔を向けて去っていった。
「いや、たこ焼きだけ食っていくなよ」
今日、Aに気持ちを伝えよう。
そう決めたのに、店番をしてる内に文化祭１日目はあっという間に過ぎていった。
もうこんな時間。やばい。俺なんも出来てない。
皆と教室で写真を撮り終わった後、Aの姿を探す。
「あれ？Aは？」
「あー。ゴミ出し行ってたよ」
「おっけ、ありがと」
皆が盛り上がっている中、教室を抜け出す。
走ってごみ捨て場に行くとそこにはAがいた。
「A！！」
『田中君？どうしたの？』
「ごみ捨て行くって聞いたから、手伝いに」
『あ、もう終わったよ。』
と笑って空になったゴミ箱を持つA。
「俺さ。Aに話したい事があるんだけど」
『何．．．．．．？』
「俺さ」
緊張して、上手く言えないかもしれない。
けど、ちゃんと気持ちを伝えないとまた。
また、駄目になるから。
「Aが好き」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とぐさ | 作成日時：2021年4月13日 19時
