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29話 ページ31

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あれから半月が経ち、
土方さんと山南さんが大阪から戻ってきた。

山南さんは重症を負っているみたいなので、
すぐに山南さんの元へ行くことにした。

貴方『山南総長、金城です。』

私は襖の前に座り、ひと声かける。

山南「あぁ、金城君でしたか」

" どうぞ " と中に入るよう指示した。

貴方『失礼します』

私は指示された通り、部屋に入る。

そこには左腕を布で巻き付けている

山南さんの姿があった。

確か、これを機に羅刹になってしまうんだよね。

山南さん、、、

貴方『布をとってもよろしいですか』

山南さんが羅刹にならない方法は
ないのかなと思っていた。

この怪我は鬼じゃない限り、
治らないのは当然か、、

山南「えぇ、」

山南さんの許可を得ると、
私はさらりと布をはずした。

貴方『っ、』

私は思わず口を押さえてしまう。

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作者名:優南 | 作成日時:2019年9月21日 17時

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