俺らの綺麗なお姫様（×in）

・ ページ18

「ほら、気持ちい？気持ちいいでしょ？ねぇ！いのちゃん！！気持ちいいでしょ！？」


「…あうぅ、！！やらぁ、っ！あっ、ひかる！！」


好きな人と身体を重ねるのがこんなにも気持ちいいなんて、知らなかったや。




・



・



・




素早く出し入れしたり、最奥を突いたり…。
散々好き勝手した。

結局、いのちゃんは終始俺の名前を呼んではくれなかったけれど。

お姫様抱っこでベッドに連れてきてあげた時も、何故か怯えていた。…やだなぁ、ハジメテなのに2回も3回もやるほど鬼畜じゃないのに俺。


そんないのちゃんは今、俺の隣で震えながら眠っている。どうして震えてるの？……あ、震えるくらい気持ち良かったのかな？


「ふふ、…かーわいい。」


ふわふわな頭を撫でると、少しだけ感じた罪悪感。
少しだけだと思ってたのに、気づけば重く感じていた罪悪感。
…ううん。俺は、間違った事なんてしてない。
好きな人と、身体を…。


好きな、人と。




俺の好きな人の好きな人は、俺じゃない。



少しだけ欲を言えば、いのちゃんも俺の事が好きでいて欲しかった。


不意に、流れる涙。

俺は、本当に間違ったことをしていないのか？
俺がした事は、正解なのか？





叶う恋と、叶わぬ恋。



俺が、叶う恋をしたかった。






end

誰よりも、貴方を。 cn×in→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す