病んでる愛を【呪術廻戦】

虎杖悠仁 崇拝 リクエスト ページ10

※イメージと違う可能性大
※流血表現有り



俺は小さい頃から人より何倍も運動神経が良かった。

高校生となった今では「SAS〇KEの全クリア」とか「ミルコ・クロ〇ップの生まれ変わり」とか

尊敬と親しみの意味を込めて呼ばれていたと思うけれど、

昔は「化け物」って呼ばれていた。

小さかった俺でもなんとなく自分はおかしいんだと察して、

何も言い返せないまま1人で泣いていた。

そんな時、Aが俺が泣き止むまでそばにいて


『ゆーじくんは化け物じゃないよ。皆がゆーじくんの良さに気づいてないだけだよ。』


微笑みながら言ったAの姿は、俺の考えていた神様そのものだった。

それからはAが『違う子とも仲良くなってみようよ。』って言うから

別に仲良くする必要のない人とも仲良くして、

『やっぱりゆーじくんには笑顔がよく似合うよ。』って言うから

楽しくなくても笑顔でいて、

気づけばクラスの人気者になっていて

Aは中学に上がると同時に転校していた。

それでもAが言ってくれたことをしていれば、

いつかは会えると思って毎日毎日つまらない、何の色も無い日々を頑張って過ごしていた。

それから3年が経って高校1年の時、

俺は両面宿儺を身体に宿して呪術高専という所に通うことになった。

五条先生に連れられて呪術高専の中を案内して貰っていた時だった。


『ゆーじくん？』




「A？」

昔、何度も救われた声に反応して後ろにいる人が誰なのかも見ず、

その名を口にして、そっと振り返るとそこには

昔と全然変わらないAがいた。


「Aー！！」


思わず泣き出しそうになるのを我慢しながらAに飛びつく。

五条先生が

「知り合いなの〜？」


と言うのに対して


『昔の友達なんです。』

って律儀に返すAは今も昔も変わらない。

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