桜が降る夜は３ (ページ7)

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「それで？そいつらを見返すために仲良くなりたいと？」

「…そう、言うわけでもないんだけど、」

「あのさあ、ハッキリしてよ。」

結局また私の事利用するのかなって思ったら、反応を見る限りそれは違ったらしく。

今日はなぜかずっとハッキリ言わない彩ちゃんにイライラしていたし、そんな彼女を不思議に思っていた。

だってそんなネチネチした性格じゃないでしょ。

「…あーもう！私はさ！Aちゃんと！」

「…？」

「な、仲良くなりたかったの！！ずっと！！」

さっきまで恥ずかしそうにしていたけど、そんな感情捨てたらしい。

体育館裏とは言え、体育館で部活をしている人たちに聞こえるかもしれないのに。

なのに彼女は大きな声で、一般的に恥ずかしいであろう"友だちになろう"というやりとりを、１人で…しかも大声で。

そもそも仲良くなりたかったって何…？

私と仲良くなりたかったなんて、どんな物好きよ。そもそもこの人私の事威嚇しまくって、挙句の果てには取り巻きつかって虐め紛いなことしたからね？

「仲良くなりたいって…」

「……この前はあんなことしちゃったけど、Aちゃんほんと可愛いし、前から仲良くしたかったし」

「…」

「それにあの夏未って子？三学期いないんでしょ？その期間だけでも一緒にいてよ、お願い！」

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