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そのままちょっとお高めな某ダッツを頂いて、機嫌が良くなった私は、そのままママにそのことを自慢して部屋に戻った。
いつも溜め込んだ課題に追われているんだけど、今日はそれがたまたまなくて。やることないからボーッとしてみるけど、考えちゃって考えちゃって。
珍しくママの夕飯のお手伝いまでして、でもまたやることがなくなって。夏未から借りた漫画も、正直今読む気にはなれない。
もう外はちょっと暗いけど、気分転換がてらいつもの河川敷に行こうと外に出た。
「さむ、」
春とは言え、まだ夜は冷え込む。
体が寒さで震えるくらいの薄着で出てきてしまった。こういうズボラなとこ良くないなっていつも思う。
ここに1人で来たのは、今日が初めて。いつも、樹と一緒だった。樹はどうだか分からないけどね。
「きれー」
思わず漏れた本音。
夜、暗くても月に照らされてちゃんと見える満開の桜。
風に揺られた桜の木が、花びらをひらひら落としていく。桜が降っているみたい、なんて。
気分転換にって思ったけど、全然意味なかった。
いつも樹と来ている場所なんか来ても、思い出すだけだ。会いたいって、そう思ってしまう。
誰かの声を聞きたくて、とある人に電話をかけた。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください!🎶 (2022年8月26日 19時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる!気になる!続編楽しみにしてます!! (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴宮 | 作成日時:2022年8月15日 17時