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樹への好きを自覚したのは、いつだか覚えていない。
でも、物心ついたときから彼のことは好きだったんだと思う。
小さい頃は「Aちゃんは俺が守る！」って言ってくれた。
私が泣いているときはいつもそばにいてくれたし、虫が嫌いな私が何も出来ずにパニックになっていたときは「大丈夫だから」って言って、追い払ってくれた。
私の初恋は、絵本の中の王子様でもなく国民的アイドルでもない。紛れもなく、樹で。
「A、あんた1人で泣くんじゃないよ。電話でも何でも、話なら聞くから」
男前な夏未に「ありがとう」と笑って見せる。
泣くとしても電話なんか出来ない。なんだかんだ心配性な彼女に、なるべく余計な心配はかけたくないから。
「大丈夫、絶対樹なんかのために泣かないから。」
「あは、あんたらしいね。」
一緒に寄り道するなんて、勿論樹を帰らせるためについた嘘。帰る方向も違う私達は、そのまますぐに解散。
いつもドライな夏未が好きだし、一緒にいて楽だから全然気になったりしない。
歩いて家に帰る。
いつも樹と帰っているわけじゃないけど、でも一緒に帰ることがほとんどで、そのときは自転車の後ろに乗せてもらってるから、歩いて帰るのちょっとキツかったりする。
これからこうやって毎日歩いて帰るのか。
夏とかちょっときついな、とかちょっと思った。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください！🎶 (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる！気になる！続編楽しみにしてます！！ (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年8月15日 17時
