藍沢との出会い3* ページ6
藍沢side
「助かります、お忙しいのにすみません」
この間搬送されて来た患者がここの皮膚科に通っていたということから俺は担当医だった佐藤先生を訪ねることになった。
そんな俺の目に留まったのがAだった。
行き先は同じということでついでに案内すると言えば、嬉しそうに頭を下げた。
藍沢「気にしなくていい」
俺の隣を歩きながら珍しそうに辺りをキョロキョロする彼女は、少しすると落ち着いたのか俺に話しかけてきた。
「藍沢先生、お肌なにかされてるんですか?綺麗ですね」
突然の会話の内容に俺は思わず彼女を見つめた。
すると少し慌てた彼女はカバンから名刺を取り出した。
「あ、すみません。私、化粧品会社に勤めてるんです」
宮田A。名刺には俺でも知っている有名な会社の名前。
肌のことを聞いてきたのは職業柄、か。
そして同時に化粧品会社の彼女が皮膚科医を訪ねる理由も何となく予想がついた。
藍沢「特に何もしていない。…佐藤先生への用件は化粧品関係か」
「へぇ、何もしてないのにそれですか!羨ましいです」
続いて用件はその通りですと言った彼女は物珍しそうに俺を見ていた。
しばらく俺を見ていた宮田さんは何かを思い出したようにカバンを漁り始めた。
目的のものを見つけたのか、パッと笑顔になる。
「あ、あった。……藍沢先生、これお礼にどうぞ。出来れば感想も頂けると我が社的には嬉しいです」
俺に渡されたのは小さな瓶。
どうやら新作のサンプルらしい。冗談交じりに感想も求められた。
ほんの少し前に会った俺にこんなことを言える彼女は恐らく、人当たりがいいのだろう。
あの時はそのくらいにしか思わなかった。
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*作者ZONE*
短編集にしようと思ってたのに、多分出会いと付き合ったきっかけは長くなりそうです…( ̄ー ̄ )
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ひまり(プロフ) - ゆーさん» こんにちは。なるほど!了解致しました。答えてくださり、ありがとうございました! (2017年9月29日 15時) (レス) id: 24b17c71ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - ひまりさん» こんにちは。藍沢と約束、続きはないのですが藍沢と約束から藍沢と記念日までが私の中では1つのお話?だと思っています。 (2017年9月29日 15時) (レス) id: 1673b347f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 最初の「す」は誤字です (2017年9月29日 7時) (レス) id: 24b17c71ec (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - すあの、「藍沢と約束」って続きがあった気がするんですが・・・ 私の勘違いだったらすみません! (2017年9月29日 7時) (レス) id: 24b17c71ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 桜さん» かしこまりました。遅くなるかもしれませんが、ぜひ書かせて頂きますね(^^) (2017年9月25日 0時) (レス) id: 1673b347f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー x他2人 | 作成日時:2017年9月14日 23時