虹柱、死んだって【鬼滅の刃】

番外：蛇柱 ページ27

⚠本誌バレ含みます。
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顔を合わせた時から嫌いだった



「……またお前か」


『嫌なら1人でどうぞ』


「合同任務だ、御館様から言われている
だから仕方なく貴様と一緒に鬼を狩りに行くだけだ」


『めんどくさいなお前……』


「何？」

『はい、鬼出た。さっさと斬っておいでよ』



何故こいつが柱なのか理解できなかった
合同任務にいけば鬼を斬るのは
俺であいつは何もしないで見てるだけ

煉獄や不死川、胡蝶に宇隨
柱の面々にどんな奴なのか聞けば
揃って強く他人を優先するやつだと答えた

やはり理解できない






別日、個人での任務だった



「柱かぇ…」



蛇の姿をした鬼、アイツと似ている、あの時の、
辞めろ、思い出してしまう、憎い
刀を握るも手が震える、鬼を斬らねば

切り裂かれた傷がズキズキする、思い出すな



「動かないのかぇ？
食べてやるからそのまま動かないでおくれ」



動け、何をしているんだ俺は
ついには腰を抜かして立てもしない



『蛇さん、私と遊ぼうよ』



鬼の首を斬ったのは虹柱の来栖だった



「……何故ここにいる」


『え、ありがとうとかないの？
お前死ぬとこだったんだぞ』


「……」


『うわ、お前お礼も言えないのかよ！！
たまたま近くに任務あったんだよ！！！！！』


「………助かった」


『そんなに言いたくなかったのかよ』



なんだかんだ言いながらも腰の抜けた俺を背負い
鬼を斬り屋敷へ帰り治療までしてくれた



『はい、じゃあ報告は私がしとくからお前は寝てろ』


「来栖」


『なに？』


「聞かないのか
何故あの鬼を斬ることが出来なかったか
それも腰を抜かしてこのザマだ」


『なんか理由あるんでしょ
人の過去はそれぞれだし
言いたいって言うなら聞いてやらんことも無い』


「…やはりお前は嫌いだ」


『はぁ？私の方が嫌いだっつーの！！』






鎹鴉からの通達で来栖が死んだと聞いた

それも上弦の参相手に乗客全員と怪我した煉獄
それに加え他の鬼殺隊員を守りながら戦ったと
煉獄があの程度の怪我で済んだのはお前が守ったからなんだと煉獄本人から聞いた




「…なぜ死んだんだ」



俺なりに関わった奴は理解しているつもりだが
来栖だけは未だに理解できない
お前のせいで甘露寺が泣いているんだぞ



「死んだというのは誤報……なんてことは」



あの時の理由もまだ話していないだろう
今なら言ってやらんことも無い

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