すき ページ5
．
｢なぁA、頼むって許してくれよ…｣
｢…………ふんっ、｣
目がクリクリした小さいウサギのAは
そのクリクリお目目で俺さまを睨んでいる。
…まぁ、こうなったのも全部、
俺さまが綺麗なお姫さまや、女の子に目を奪われたのが原因。
｢俺さまがどれだけ女の子に目を奪われようと、愛してるのはAだけなんだぜ？｣
｢……それってつまりこれからも女の子のことは見るっていうこと？
もっと嫌なんですけど、｣
俺さまの心に矢がグサグサっと刺さる。
いや待てよ…？
いつもあんまり"好き"とか言ってくれないAがこれだけ怒ってるんだ。
これは逆にチャンスかも…？
｢にひっ、｣
そう笑うと、Aが怪訝そうに俺さまを見てくる。
｢…、また他の女の子のこと考えてたの？
私よりその子のところに行けば？｣
素直に従ってみよう。
｢……わかった。一旦外で頭冷やしてくるぜ｣
俺さまの演技力、なかなかだな。
外へ向かおうとすると、くいっと服の袖を引っ張られた。
｢……やっぱ、行っちゃやだ｣
Aがうるうるの目でそう言ってくる。
俺は立っていてAは座っているから、
自然と上目遣いになって、
その目がまた俺さまの心拍数を上げていく。
｢私はゾロリのこと好きなのに、大好きなのに、なんでゾロリは……ゾロリは私のこと好きじゃないの？ゾロリの彼女は、私じゃないの、｣
Aはそう言うとボロボロと泣き出した。
…さすがに俺さまが悪い。
｢A、悪かった、ごめんな。
…俺さま、もうこれからはAしか見ないようにする。
だけど今までもこれからも、好きなのはAだけって覚えといてくれよな
…最後の方はAから"好き"って聞きたくて、意地悪したぜ、ごめんな、｣
そう言うとAは顔を明るくした。
｢確かに、私ゾロリに好きって言ってない…私も悪いとこあったね、ごめん｣
あーもう、俺さまはどうしてすぐ意地悪を思いつくんだろう。
そしてそれを実行してしまうんだろう。
｢じゃあ今俺さまに好きって言ってくれるか？｣
Aの大きな目がさらに大きくなる。
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みるく。(プロフ) - rainbow204649さん» 1年も更新してなかったのに…本当ありがとうございます(TT) (2021年8月15日 17時) (
レス) id: f7dc3fba37 (このIDを非表示/違反報告)
rainbow204649(プロフ) - 更新待ってました！良かったです！ (2021年8月15日 11時) (レス) id: d0a66fb317 (このIDを非表示/違反報告)
緒方未來 - ありがとうございます！！みるくさん！ (2020年8月10日 0時) (レス) id: bf607d4a52 (このIDを非表示/違反報告)
みるく。(プロフ) - 緒方未來さん» うわぁぁ嬉しいです！(≧∇≦)こんな作品でよければぜひ参考にしてください…！ (2020年8月9日 23時) (レス) id: f7dc3fba37 (このIDを非表示/違反報告)
緒方未來 - はじめまして！緒方未來と言います！ついでに名前は本名です いや、それにしても素晴らしい作品ですね！私もこれから作るので参考にしてもいいですか？ (2020年8月9日 16時) (レス) id: bf607d4a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく。 | 作成日時：2020年4月28日 0時
