大人な狼さん。 ページ5
※晃牙くんside
『晃牙くん、一緒にプリン食べよ〜っ！』
昼下がり、にこにこしながらプリンとスプーンを2つずつ 台所から持ってくるA。
｢おう｣
ウキウキしている姿が可愛らしい。
『いただきまーすっ』
スプーンですくって口に運ぶと、口内になんとも言えない優しい甘さが広がる。
｢うん、上手いな｣
ちらりと横を見てみると、そこには口の端にプリンを付けたAがいた。
｢A、口ついてんぞ｣
どういう食べ方したらそうなるんだ、と笑いながら指で取ってやると、Aはぷくっと頬を膨らませて不満そうな顔をした。
『晃牙くんたら、また私の事子供扱いしてるでしょっ。』
｢子供扱い、というか子どもだろ。｣
『ひ、ひどいっ！』
こいつは俺様より年下なのを気にしているようで、時々｢子供扱いしてるでしょっ。タイム｣が始まる。
俺様としては子供っぽいところも可愛くて、Aの魅力のひとつだと思うが 彼女は俺様につり合うような大人になりたい、らしい。
『私だって大人だもんっ。』
｢どういうところが大人なんだよ、そうやってムキになる所とか思いっきし子どもじゃねーか｣
『…もうっ！』
Aは俺の肩をぎゅう、と掴むと 自分の唇を俺の唇に押し付けた。
目を開けてAの顔を見てみると、真っ赤になっていていじらしい。
『ど、どうだっ。私だって出来るでしょ』
｢はんっ、こんなぬるいキス程度で真っ赤になっといて何言ってんだよ。
大人はな、こんなんじゃ満足出来ねんだよ｣
今度は俺から、Aに口付ける。
酸素を求めて開いた唇から舌を入れ、Aを翻弄する。
『あ、こ、がく…んっ、』
一生懸命俺様について行こうとするが されるがままのAが愛おしくて、角度を変えて何度も口付けた。
ちゅ、と音をたてて彼女を解放すると、Aは耳まで真っ赤で 瞳をうるうると潤ませていた。
｢…。今日はここまでで勘弁してやるけど、次煽ったら容赦しねえからな｣
Aは俺様の胸に顔をうずめると こくん、と頷いた。
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作者から
大人の余裕、な晃牙くんってあんまりないので、時にはばっちり決めてくれ！と思って書きました。
歳上晃牙くんに翻弄されたいようっ！
改めまして閲覧、評価、お気に入り、皆さん本当にありがとうございます…誰も見ないだろうと思って投稿した作品なので嬉しいやら照れるやらですっ。
これからも気が向いたら読みに来てくれると嬉しいです(＞_＜)
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さぁ - えー、私も作者さんと同じく晃牙君が最推しなんですよね、はい☆特に俺様の← 甘えてくる晃牙君も押し倒してきてる晃牙君も好き...。一気に読んじゃった。凄く面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年6月14日 14時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るこな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/dokkin_muchu
作成日時：2021年6月3日 17時
