ねぼすけ狼さん。 ページ11
『晃牙くん晃牙くんっ。こんな所で寝たら風邪ひいちゃうよ』
「んん…」
ゆさゆさとAに揺さぶられて目が覚める。
ソファで寝転びながら雑誌を読んでいたところ いつの間にか寝てしまったようだった。
心配してくれている彼女のためにも、起きようとするが眠くてなかなか目が開かない。
『晃牙くん、起きてってば…もう』
全く起きる様子のない俺に呆れたAは ブランケットを持ってくると、そっとかけてくれた。
『疲れてるのかなぁ。最近忙しそうだったもんね』
お疲れ様、と呟くと優しく俺様の頭を撫でるA。
子供扱いされているようで不満だが、たまにはこんなのも悪くない。
暖かなAの手の温もりが心地よい。
彼女の手に身を任せていると ふと頬に柔らかな感触を覚えた。
『えへへ、好きだよっ。晃牙くん。』
はにかみながら耳元で囁かれた甘い言葉に 思わず目を開けてしまう。
「A…」
『こ、晃牙くんっ!?こ、これは違くてっ…！』
俺が起きていたと知り焦るAが愛おしくて ぎゅうと抱きしめる。
「ばか、何が違うんだよ…俺様も、好きだぜ」
さっきAがしてくれたように彼女の頬にキスを落とすと Aは顔を赤らめた。
『寝たフリは、ずるいよっ…』
「寝たふりじゃねーよ、お前の『好きだよっ♪』で目が覚めただけだ」
『もうっ！モノマネしないで！』
からかってやるとAはますます顔を赤くさせる。
こんな時間がいつまでも続きますように
らしくないけど 俺様はこっそり神様にお願いをした。
終わり
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さぁ - えー、私も作者さんと同じく晃牙君が最推しなんですよね、はい☆特に俺様の← 甘えてくる晃牙君も押し倒してきてる晃牙君も好き...。一気に読んじゃった。凄く面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年6月14日 14時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るこな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/dokkin_muchu
作成日時：2021年6月3日 17時
