6話 side 0 ページ8
怖かった
家に帰ってすぐに部屋にこもり、ベッドに伏せて顔を埋めた
もう笑わないと決めていたのに
どうして､､､
無意識だった
忘れたくて、どうしても忘れたくて必死に眠ろうとした
だけど、一睡も出来なくて
日曜日も一日ずっと、部屋で魂が抜けたように窓の外を眺めていた
＊
月曜日
休日の出来事が祟って寝不足のまま学校へ向かう
「おはようA」
「...おはよう」
教室に入ると既にゾム君が来ていた
今日はいつもより遅く家を出たから当たり前か
「あー、あのさ、警備部のことなんやけど」
また警備部
コネシマさんに勧誘されたばかりなのに
「グルッペンが部活入るように勧めておけとか言うてきてん。...入らへん？」
そして案の定「グルッペン」というワードが出てきた
「ごめんなさい、入るつもりは､､」
「そうか〜、やっぱそうやんなあ。
いや、無理にとは言わんからさ。しつこく誘ってごめんな？」
「ううん」
と首を横に振った
.
授業中も休み時間も、頭の中はコネシマさんのことばかりだった
思い切り見られてしまった
コネシマさんはどう思っただろう？
出来れば、もう会いたくはない
何を言われてしまうかわからないから
もうこのまま、私を警備部に入れることを諦めてほしい
もうこのまま、私があの先輩方に会う機会が無くなってもいいんだ､､､
「A？ぼーっとしてどうしたん？俺部活行くけど気をつけて帰るんやで？」
「えっ、ああ、またね」
私の顔を少し覗きこむようにゾム君が言った
もう放課後か、早く帰ろう
荷物をまとめて、ふとゾム君の席を見る
机の横には、ゾム君がいつも持ってきているお弁当のバックがかけられていた
忘れ物だろうか、このまま思い出さずに帰ってしまったら明日困るよね､､？
私はしばらく悩んで、警備部の部室に届けることを決意した
.
廊下を歩くこと数分
第4会議室の前に到着した
ドアをノックしようと手を前に出した時だった
「どうしても入るつもりないんかなぁ」
「確か期限5月いっぱいじゃなかったっけ？」
「あと一人必要なんやったらAちゃんでなくてもええんちゃう？」
私の名前が聞こえた
あと一人と言うのはどういうことだろう
いや、とにかく今はこれを届けないと
勇気を出して、ドアをノックした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ - 頑張ってください！番外編絶対見ます！トンシャオロボロ楽しみですううう！！ (2017年10月9日 8時) (
レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - レナさん» ああありがとうございます!!読み返して頂けているとは……(号泣) 文才も語彙力もまだまだ成長していきたいです！どうか番外編も見てやって下さい…*_ _) 長文大歓迎ですよー！^^* (2017年10月7日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 1話から読み返しに戻って来た者です。やっぱり読んでいると、貴方様の文才、語彙力がすごいことすごいこと…！遅れましたが、本編完結おめでとうございます！これからも頑張ってください！長文失礼いたしました！ (2017年10月6日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
サラ男。(プロフ) - 岡崎 響さん» そうやって言ってくれるの嬉しい(;_;)まだ小説にしてないから全然大丈夫だよ！！がんばろー！ (2017年2月27日 12時) (レス) id: 610db604ae (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - サラ男。さん» ↓タグつけるの忘れてた！返信遅れてごめんね!! (2017年2月27日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
