【d!】Smile for me.【長編小説】

42話　side 0 ページ44

コネシマさんにお返しを渡すことは出来た

あとはトントンさんだけど、ブレスレットのお返しはどうしたらいいだろう？

私としては食べ物には食べ物で返すのが普通だけど､､


部活に行ったら聞いてみよう



.

放課後になり、いつものように会議室へ向かう

部屋に入るとまだ誰も来ていなかった

今日はいつもより早く帰りのHRが終わったから少し待っていよう、ゾム君も掃除だし


それからすぐ、部室にやって来たのはトントンさんだった


「お、今日は早かったんやな」

「はい。あの、ブレスレットのお返しのことなんですけど､､」

「ああ、何もいらんよ？ほんまに俺が好きでやっただけやし」

「それは申し訳ないですよ！何か、欲しいものとかありませんか？」


引き下がらずに言うと、トントンさんは少し迷ってから


「じゃあ、今度遊び行こうや。そん時につけてきてよ」


と言って微笑んだ


「それで良ければ、喜んで」


私も同じように口角を上げて見せれば、トントンさんは私の頭を優しく撫でた


「いつ遊びに行きます？どこがいいですか？」

「俺はいつでも大丈夫やで。でも場所がなあ､､この時期やからなあ。まあAちゃんの行きたいとこ連れてったるわ」

「本当ですか！じゃあ、考えておきますね」


こんな風に遊びに行く約束をしたのは初めてで、とてもワクワクする

一人ならCDショップに行ったりするけど他の人と一緒ならもっと楽しいところの方がいいのかな？

遊びに行ったことがない私には誰かと一緒に行くような場所が全くわからない

でもトントンさんは私の行きたいところでいいって言ってくれたし､､



どこがいいかな、と考えている内に部活が始まった

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