【d!】Smile for me.【長編小説】

21話　side tntn ページ23

「その紙に書かれた教室に俺がスタンプを置いてきた。
それを探して紙に押してくることが目標だ。
ちなみにコネシマのチームは、見つけたら別の所に隠し直してくれ」


合宿二日目の夜、肝試しが始まった

最初はひとらんとゾム

ドンマイやなひとらん、めっちゃビビってる

隣を見ればAちゃんは余裕な表情で二人を見送っていた



.

「おーし、次トントンたちの番やで〜」


シャオロンたちが戻ってきた

先程のひとらんのビビりようとは比べ物にならないくらい普通に。

ひとらんなんて今も放心状態やのにな

一体何があったんや


「じゃ、行こか」

「はい」


携帯の光でスタンプカードを確認すると、

『理科室 音楽室 家庭科室』

と書かれていた

怪談話にありがちなところばっかりやんけ


「まず一番遠いところのがええな、家庭科室からか」

「そうですね、それがいいと思います」


しかしほんまに堂々としてるなあ


家庭科室について手分けして探す


「ありましたよ〜」

「お、早いな」


順調にひとつ目をクリア

次は音楽室か


「音楽室って七不思議の定番ですよね」

「せやなあ、Aちゃんほんまに怖くないん？」

「私は平気ですよ、信じてないですし」


ひとらんとは大違いやなあ

女の子って皆怖いの苦手なんかと思っとったわ


それから音楽室も無事にクリアし残すところは理科室のみ

理科室が一番雰囲気あるわ


「理科室は少し寒いですよね」

「やっぱり薬品多いからなんかなあ」


と、そんな雑談をしつつ探すがなかなか見つからない


「無いなあ、どこにあんねやろ？」

「うーん、机の上には置いてないみたいですね､､」


探すこと数分、


「あ、トントンさんありましたよ！」

「お！まじか！」


後ろで嬉しそうな声が聞こえ、振り返るとちょうどAちゃんが俺の方に歩いてくるところ


「これで全部ですね､､､っ」


直前で何かにつまづき転びそうになる

俺はそれを慌てて抱きとめた


「あ、ありがとうございます。すいません､､」

「ええよ、大丈夫か？...っと、すまん」


状況に気づいてぱっと離れるが、Aちゃんは特に気にした様子もなく


「じゃあ､､戻りましょうか」


と少し口角を上げた



さっきのこと、

事故とはいえドキッとしたな､､､

ーーーーー

学校の肝試しって地味に怖いですよね？
...最後のシーンが書きたかっただけなんです涙目

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