百二十一話 ページ40
翌日、時刻は午前10時。新PBB作戦の１時間前だ。
「いよいよ作戦１時間前や。今日の勝ち役は井伊、負け役は…ん?」
それぞれが緊張している中、教室の前にどっしり座る豊臣くんがキョロキョロと辺りを見渡すように首を動かした
「てか言い出しっぺの信長おらんやん」
『えぇ…こんなギリギリに…』
みやびちゃんも不安そうにドアから顔を覗かしている。後ろで豊臣くんが偵察チームに電話を入れて信長くんの場所を探っているが…なんだか嫌な予感がする
学園長室に旗印を提出しに行った酒井くんと榊原くんの声が廊下から聞こえてきた
「あっ、旗印提出できました?」
「あぁ、それなら竹中に任せた」
「あいつがやっとくって言うからさ」
『えっ、竹ちゃんが…?』
裏切り者の彼がわざわざ…?驚く私たちの顔を見て酒井くん達は怪訝そうな顔をした
「あ?どう言うこと?中に入れんて」
『中に入、れない?』
本格的にマズくなってきた。豊臣くんの手から携帯を抜き取ったみやびちゃんを不安げに見つめる
「何かあったんですか?………え⁉︎」
携帯から微かに聞こえる本多くんの焦った声にみやびちゃんが驚きの声を上げた。…そして示し合わせたように校内放送のチャイムが鳴りはためいた
「旗印が出ました。［今から10分以内に音楽ホールの中で相手を倒す］…という旗が計5本」
「10分以内⁉︎」
「なお、提出された対戦者のリストは以下の通りです」
スクリーンに映されたリストは昨日配った物と配役が逆になっており、思わず頭を抱えた
「この表とちゃうやん…どういうこと?」
『や、やられた…!』
「裏切り者達は、勝ち役を全員ホールに入れないつもりです!」
「なお、時間内に音楽ホールに入れない者は逃亡と見なし全員負けとします」
作戦を逆手に取られてしまった。無情にも淡々と進行する魔村さんが憎たらしく見える。
考えている間にも法螺貝の音は鳴らされ、スクリーンには10分のタイマーが映し出された
「とにかく勝ち役は全員行くぞ」
「おぉ…」
『私も一緒に行く』
駆け出した伊達くんの後ろに着いて私たちは音楽ホールへ向かった。その間も信長くんに電話をしてみるが留守電に繋がるだけだ
「Aさん!」
『みやびちゃん…ダメだ、信長くん電話出ない』
後から合流したみやびちゃんに首を振ると悔しそうに俯いてしまった。
音楽ホールの扉は固く閉ざされていて、うちの力自慢達(龍造寺くんと本多くん)が引いてもビクともしなかった
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
