百十三話 ページ32
2人よりも先に教室に戻るが榊原くん達は居なくなっていた。あの紙はどこへ…?
キョロキョロと教室内で目を凝らすと机に腰掛けていた伊達くんがスマートに手を上げた
「A、探し物は私が持っている。だからコチラへ…」
『そんなのに騙されるか!前田くんでしょ!』
「なんでバレたんだよ⁉︎」
「気を付けろ前田、Aは危険じゃ!」
手を上げた伊達くんよりも先に何か隠すように手を後ろに持って行った前田くんが私には見えたんだ。
紙を持ち上げて必死に遠ざけようとする前田くんに助走して飛び付いてやろうと思ったが…
『うぁっ』
自分の運動神経のなさが裏目に出て飛び付く直前でバランスを崩してしまった。
ぐらりと後ろに傾く体、「やばい」と思っている間にも既に体は地面に近づいており、変にもがく事もせず大人しく痛みを待っていたが…やってきたのは暖かな温もりだった
「あっっぶねぇ…Aお前なぁ、こういう事するなら気を付けろよ!俺等がヒヤヒヤするだろ⁉︎」
『ご、ごめん、』
焦ったように私のことをぎゅうぅっと強く抱きしめる前田くんに安心しつつ、近さにドキドキと緊張してしまう
「おい前田、すぐにAから離れろ。もしくは私に変われ」
「…伊達は最近、Aちゃんへの気持ちを隠す気は無いのかい?」
「隠したところで私の気持ちの大きさは変わらないからな」
「それもそうか」
何か話している2人の声も聞こえていないのか前田くんの腕が離れて行く様子はない。少し頭を動かすと床に落ちている黒い紙。この手から解放されたらすぐに取れる…
『ま、前田くん、もう、私反省したから…』
「いや何も分かってねぇだろ」
『ぐっ…苦しい…』
なんとか解放してくれないかと声を掛けたが逆効果だったようで更に強く抱きしめてきた。骨折れるぞ
『も、毛利くん…』
「やり方は気に食わんが前田の意見には同意見じゃ」
『髪の毛引きちぎってやる…』
自慢の髪の毛をファサッと靡かせて笑う毛利くんを睨み付けたが何も効かなかったのか2度目のファサッをやられた。かくなる上は上杉くんと伊達くん…!と思ったが先程の会話からヒートアップしたのか私達に見向きもしていない。
武田くんも信長くんもクラス居るクセにめちゃくちゃ静かだから声掛け辛いし…
「…Aいま他の男の事考えてただろ」
『はっ⁉︎いや、考えてない‼︎』
しまいには突如現れたメンヘラ前田くんに教室の中は混沌を極めている。
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
