百二話 ページ21
(※今川くんが酷いです…ごめんなさい…)
そんな小さな声にわざと被せるように今川くんは喋り出した
「みんな分かってる。お前だけ家康に特別扱いされて…大切にされてさ。お前が1番怪しいんだよ」
声高々に話す今川くん。
私たちの周りを囲むクラスメイトからもその言葉を否定をする声は上がらず、胸が酷く痛んでいく。
その痛みに共鳴するように目頭が熱くなり、目の前の今川くんの顔もだんだんボヤけて見辛くなってきた
「良いよな、女は。どうせ家康とデキてんだろ?いっつも色んな奴に尻尾振って愛想振りまいてるけど…心も"体も"許してる本当のご主人様は家康1人だけだろ?」
「っ女性に対してなんて事を…!今川くん、Aさんに対する侮辱は私が許しませんわ!」
今川くんの言葉に唇を噛んでこぼれ落ちそうな涙を我慢していると私の後ろに立っていたみやびちゃんが声を上げてくれた。握り返してくれる手は暖かくてとても頼りになる。
「なら日下部にも見せてやるよ。Aが家康のペットって言う証拠を」
「何を言って…」
みやびちゃんの戸惑う声に被せるように今川くんは大声を出した
「"泣くな‼︎"」
「おい、今川っ!」
トラウマが蘇ってくる言葉と大声を向けられて体は固まり頭が痛くなってきた。ポロポロと少しずつ落ちる涙を拭う事もせず震える手をぎゅうと握る
「…やっぱり"ご主人様"じゃないとダメか?」
「今川、お前ええ加減にっ!」
少し馬鹿にしたように笑った今川くんに豊臣くんが怒りと共に声を張ったが、そんな事も気にせず今川くんは再び大声を出そうと息を吸った
再び襲ってくる恐怖に涙は止まらないが、少しの抵抗として片耳だけでも塞ごうと手を耳まで持ち上げると優しく、暖かな羽織に包まれた
「黙れ、うつけども‼︎」
「信、長くん…」
少し甘い匂いがする羽織は信長くんのものだったのか。
頭に掛けられた羽織ごと彼に抱き寄せられ、ぐわんぐわんと揺れていた脳内も彼の匂いに落ち着いた。
「Aもみやびも、クラスを一つにまとめるために策を打った!家康なんて関係なく、"この"クラスのために、つきたくもないウソをついた。」
「俺を含めてこの中に、皆のためを思って動いたヤツは1人でもいるか⁉︎」
怒りを感じるその声を聞きながら彼の赤いTシャツを握りしめた
「Aとみやびの2人だけだ‼︎」
「それなのにここまで騒ぎ、責め立て泣かせ…そんな権利が貴様らのどこにある?…頭を冷やせ」
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
