九十八話 ページ17
『まぁ…7割くらい裏切り者?』
「はぁ…A、そう思ってるなら尚更 口を硬くしろ」
そう言って黒田くんは呆れた顔で私のおでこを優しく叩いてきたがその手は温かく、裏切り者とは思えない優しさだった。
「信長、お前どっちだと思う?」
「貴様がどちらであろうと、是非に及ばず。」
「…お前面白いな。明日からよろしく」
何故か分からないが無駄に爽やかに去って行った黒田くんを私たちは苦い表情で見届けた
目の前でキャピキャピとはしゃぐ彼女達はみやびちゃんの中学の同級生。飛鳥ちゃんと弥生ちゃんだそうだ。
2人ともみやびちゃんの"古風"な感じとは違い"今時"って感じでとても可愛い。勿論みやびちゃんも間違いなく可愛い
「てか、銀杏高校の友達っていうからもっとヤバめのバイオレンス女子が来ると思ってた」
『残念、全然普通の子で〜す』
「その可愛さで普通とかバグじゃんウケる」
てか、記念にパシャろうよ。と流れるように携帯を上に持ち上げた飛鳥ちゃんに少し戸惑いつつもポーズを取る
「てかA誰よりも盛れてるじゃん。てかウケる」
「ね、今度お互いの制服交換しようよ。バズり確定〜」
「良いですが…私とAさんのサイズではお二人ともだいぶミニになってしまうのでは…?」
確かに、制服を交換しようとも背の低い私とみやびちゃんの制服をモデルのように背の高い2人が着るとつるつるてんになってしまいそうだ。
バズり確定〜いぇ〜いと手を合わせていた2人は私とみやびちゃんを一瞥したのち、お互いの顔を見合わせた
「短くてもまぁ…着こなせるっしょ?」
「てか、うちらなんでも着れるし」
『自己肯定感高いの可愛い〜』
久々の女子しかいない空間に頬が緩んでしまう。自信満々な2人も可愛いし呆れた顔をするみやびちゃんも可愛すぎる
「けれど、制服交換は落ち着いてからじゃないと出来ません!」
「落ち着いてからって…前言ってた裏切り者?」
『バイオレンスヤバ男しか居ないから…もうバッチバチ』
「何それウケる」
キャッキャッと楽しそうに笑う2人に思わず苦笑いしてしまう。私もそうやって笑いたい…
「てか、誰が裏切り者か調べずにそのPBB作戦?やるんだ?」
「はい」
「てか名前ダッサ」
『ダサいけど分かりやすさ重視でね』
「それじゃバズんなくない?」
『ウチの学校はバズり求めてないよ』
ぽんぽん出てくる言葉に若さを感じていると2人は「サニんなきゃ」と窓際に移動して行った。行動も早いな
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オタくん♀(プロフ) - 完結、、、だと、、、そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん?お、終わり…だと?嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています!何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい!ずっと待ってます!😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください!!待ってます!! (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:間取り | 作成日時:2022年9月10日 14時