九十三話 ページ12
「おやめください!」
『いま此処で喧嘩しても意味ないって!』
喧嘩を止めようと、毛利くんの手を掴むも簡単に払われてしまう。みやびちゃんの声も届かず、焦っているとふわりと肩を抱かれた
「…くだらん。行くぞA、家まで送ろう」
『伊達くん…』
心底呆れた顔をした伊達くんに肩を抱かれ、戸惑っていると前田くんも毛利くんも…黒田くんと信長くんとみやびちゃんの3人を残して帰ってしまった
『ご、ごめん伊達くん…私みやびちゃんに用があって』
「A、お前は…」
肩を抱く彼の手を握り、外して行くと少し不安そうな顔をした伊達くんが私を見つめていた
『…私は裏切らないよ。言ったじゃん、徳川くん嫌いって』
あの保健室で溢してしまった言葉。勿論クラスに居た人たちにも伝わっているだろう。
「…あぁ、そうだったな、私のいらぬ心配だった」
『んはは、だから大丈夫。』
優しく微笑んで私の手を握る伊達くんに私も笑みが溢れる
『あ、もしこの件が終わってPBB作戦を再開する時は伊達くん私とやろうよ』
「Aが私と?…一体何をお望みだ?」
『勿論、腕相撲!伊達くん八百長してね』
負かされるばかりの私だが、時には勝ちたいんだ。
本当は黒田くんとか前田くんに挑みたいところだが、裏切り者とか関係なしに勝ってきそうだから怖い。
「腕相撲…分かった、約束だ」
『コテンパンにするからね』
「フッ、それは怖いな。お手柔らかに頼む」
怖いなんてまったく思ってないだろうが優しい伊達くんは楽しそうに答え、私の頭を撫でて帰って行った
拝殿に戻ると丁度黒田くんがこちらに向かって歩いてきていた
『え、黒田くんも帰るの?』
「あぁ、これは俺が介入する話ではない」
『あんな疑われてたのに…』
うちのクラス内で今1番疑われていると言っても過言ではない黒田くん。本当の事だから介入しないのか…はたまた別の理由があるのか、彼の考えはよく分からない
「…なんならA、本当に2人で手を組むか?」
するりと私の手を握りゆるく首を傾げた黒田くんに少し緊張してしまう。
『いやだね、黒田くん協力プレイ苦手そうだし』
「お前となら協力してやる」
『…その態度が気に食わない』
私の言葉にいつものようにニヤリと笑う彼は握った手を離して去って行った。
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総合ランキング1位ありがとうございます…!至極恐縮です…
ゆっくりにはなりますが更新も頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします!
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
