三十八話 ページ39
「大丈夫じゃ、見てみぃや。ちゃんと立ち上がって来とる。今殴られたのは恐らく罠じゃ」
「なるほど、加藤の気が緩む隙に何かする作戦か!」
「そういうことじゃ、秀吉は恐ろしく頭の切れ…」
2度目のパンチを受けてしまい、同じように倒れ込み加藤くんに馬乗りにされて殴られ続ける豊臣くん。
心配する様子が全く伺えない伊達くんとは違い、見ていられず手助けしようとする前田くんだったが豊臣くんに止められてしまう。
フラフラの体で加藤くんに挑む豊臣くんに伊達くんも眉を顰めて手を貸そうとするが豊臣くんはそれを頑なに断った
「何で秀吉くんは…」
何度殴られ、何度蹴られてもおぼつかない足取りで立ち上がり加藤くんに挑み続ける豊臣くんに、廊下の手すりを掴んで体を乗り出す
先程のパンチとは違い、重たい音を立てて殴られた豊臣くんは床に伏せて息を吐いていた
『「秀吉くん‼︎」』
あの強打の後でも諦めず、再び立ち上がった豊臣くん
加藤くんに傷ひとつ与えられていないが、こんな状況でも彼は諦めていない。
後ろに立つ毛利くん達に泣き言言わず背を向けて、加藤くんと対峙する豊臣くんは以前の彼とは別人のように見えた
加藤くんもその変化に気付き、満足げに笑って喧嘩を続けた。既にフラフラの豊臣くんに加藤くんは追い打ちをかけるように頭突きをお見舞いすると、とうとう大の字になって倒れてしまった
私の横で苦しそうに喧嘩を見ていたみやびちゃんが動き出したが、私は満身創痍でなんとか立ち上がろうとする豊臣くんから目を離すことが出来なかった。
「負けると思えば負ける、ハァ…っ勝つと思えば、勝つ‼︎」
うわ言のように同じ事を呟いて立ち上がったが、加藤くんの膝蹴りが顔面に直撃した
膝蹴りと疲れの反動にフラつく加藤くんだが残り30秒にして豊臣くんが再び立つ事は難しいように思えた
床で苦しそうにもがく彼を見ることが出来ず、階段に向かおうと手すりから離れようとした瞬間。
ふわり、と横に立っていたはずの織田くんが下へ飛び降りて行った。飛び降りて…とびおりて?
『は⁉︎織田くん⁉︎』
身を乗り出して綺麗に着地した織田くんを見下ろすが頭がついていかない。なにしてんの、ここ2階、え、えぇ…
「…痛い。」
何か呟いて彼はもがく豊臣くんの元へ進んでいった
驚くみやびちゃんの手を握り、私たちも階段へ急いだ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※あまり愛され要素が無くて申し訳ないです…
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間取り(プロフ) - 名無しさん» お優しい御心遣いとても嬉しいです…。こえ様へ連絡させていただき、文章の訂正をして頂けましたので名無し様もご確認いただけたらなと思います。間取りは名無し様の為にこれからも更新を頑張りますのでまた何かあればご報告をお願いいたします☺️🙏 (2022年9月22日 23時) (
レス) id: 35a743c5e2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 書き上げる→書き上げられる、ですね。誤字、失礼いたしました。シリーズにつきましては是非ご自分のペースで作品の更新をして貰えれば嬉しいと考えています。これからも応援しています。いつも素敵な作品をありがとうございます。 (2022年9月19日 23時) (レス) id: 20a38a5636 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 間取りさん» 勝手ながらご報告することにしました。確かに心配はしましたが、私としては間取りさんがのびのびと素敵な文章を書きあげるように過ごして下されば、それで満足ですので、どうかお気になさらないで下さい。 (2022年9月19日 23時) (レス) id: 20a38a5636 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 間取りさん» ご確認して頂きありがとうございます。間取りさんの｢どうしようもなく君が好き｣シリーズは、しんしんの二次創作の中でとてもお気に入りで、いつも楽しませて貰っている分、間取りさんの知らない所でその素敵な文章が勝手に使われていることに悲しくなってしまったので (2022年9月19日 23時) (レス) id: 20a38a5636 (このIDを非表示/違反報告)
間取り(プロフ) - 名無しさん» ご報告ありがとうございます!今、該当作品を確認させていただいたんですが確かに私の作品と似ている所が多々見受けられたので一度作者さんとお話しさせていただこうかなと思います。せっかく楽しんで読んでいただいているのにご心配かけて大変申し訳ないです…😭 (2022年9月19日 21時) (レス) id: 35a743c5e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年8月7日 1時
