49 Daiki ページ49
Daiki
有岡「なんで？裕太くんが吸ってたの？」
A「えっ！」
有岡「やっぱそうなんだ。
嘘つけねえかんな、Aは」
A「いや、ずっと吸ってなかったんだよ。
だけど春休みにバスケ部のみんなで集まった時に、吸ってたんだって。
マネージャーの友達が言ってた」
有岡「なんだっけ、愛美ちゃん？」
A「よく覚えてるね」
有岡「タバコくらい、吸うだろ、20歳過ぎてんだし」
A「そうなんだけど。
もし吸いたかったのに、私が嫌がってたせいで吸ってなかったんなら、申し訳なくて」
有岡「違うだろ、ヤケになってって感じじゃん。
つーか、もう裕太くんの話しはしないで欲しいんですけど」
なんだかバカらしくなって、あげてた手をバンと下におろした。
A「あーっ！もう一つだけ裕太くんの話ししていい？」
俺の胸から飛び出て、俺を見上げている。
有岡「何？」
クルッと方向を変え、ベッドのある3.5畳の部屋の扉を開けた。
そしてベッドの中から、あのカエルのパペットを持ってきた。
そして、お尻の辺りから手を入れ、パクパク喋れる状態にしている。
A「ぼくね、たまちゃんって名前、やめたんだよ」
声色を変え、先生モードだ。
胸元にあった「たま」って名札が取られていた。
有岡「どうした？
名前変えた？」
A「幼馴染のだいちゃんが来るって知らなかったから、たまちゃんなんて付けたけど。
大ちゃんに怒られるから変えようと思って。
で、何がいいかなーって考えたんだけど、ケロちゃんなんてどお？」
有岡「まんまじゃん！
その流れ、大ちゃんになるんじゃないんだ」
A「大ちゃんだって、他の男からのプレゼントに自分の名前とか、イヤかなって思って」
有岡「別にいいけど？
子供たちに大ちゃんって呼ばれるんだろ、悪くない」
A「いや……やっぱ無理。
いくら大ちゃんって私が呼んでなくても、ダメだって」
有岡「その前にさ、有岡呼びをどうにかして欲しい」
顔の高さにあげてたカエルのパペットをゆっくりおろし、最後には逆さまになってAの太ももにくっついた。
A「分かってる。
ちゃんと付き合う事になったらやめる」
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年5月27日 23時
