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Daiki
有岡「そっか、そうだよな」
A「LINEで聞いてもいいし。
あっ!ねえ、聞いてよ!」
有岡「なんだよ、大きな声出して」
A「雪の日、傘ささないって知ってた?」
有岡「え、知らねー。
この前さしたじゃん、コンビニ行くのに」
A「同期の子に言われちゃったの。
あとね、うちの前のコンビニ、あれ有名なんだよ」
有岡「え、なんだっけ、セイコなんとかって」
A「セイコーマート?
なんだかって、略して言われちゃうから、よく分からないけど」
有岡「マジか。
そういう事、おじさんに何で聞かねえんだよ」
A「おじさんだから、そういうの興味ないとか、恥かしくないんじゃない?
私ね、保育園で『グッチー』が分からなくて、パー出しちゃったのね」
有岡「え、え、何?
何の話?」
A「あのグーッパの事。
チーム分けとかするじゃん。
こっちはグーとチョキなの」
有岡「やべえ、Aだけパー出しちゃったの?
マジうける」
A「それも、出すタイミング分からないし。
慌てちゃったんだもん」
有岡「北海道の遊び、ちゃんと覚えないとまずいな。
桃太郎のエンディングが違うとかねえよな」
A「あ、バカにしてる!」
有岡「してねえよ。
保育園、首にならないか心配してんの」
A「そういえば、有岡の就職先、こっちでは有名みたいよ。
お父さんが言ってた」
有岡「マジで?
すげー変な時期に就活してるやつを採用するとこなんて、危ないのかと思ってた」
A「私もそれは思った。
もしかして、ブラックとかって」
有岡「給料は安いけどな」
A「それは、私も一緒。
家賃が安いから、その分って感じだよね」
有岡「そうだ、仕事って言えばさ、おじさんに言われたんだけど、靴屋に行きたい。
雪の日用のショートブーツっていうの持ってた方がいいって」
A「え、持ってないの?
よく、就活出来たね」
有岡「まあまあまあ。
何も知らないってすごいよな」
その他にも、北海道の知らない事を話して盛り上がって。
だけど、それが一層二人っきりになってしまった事を助長してる気がしてた。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2019年5月27日 23時