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Daiki
その後も、25ｍプールで本気で泳いだり、また流れるプールに入ったけど、男女別々になってしまって面白くなかったり、かき氷を食べたり、いっぱい遊んだ。
伊野尾「そろそろ帰るか」
葵「うん、そうだね」
名残惜しい気持ちが、みんなあったっぽいけど。
さすがに疲れもでてきたので、着替える事にした。
Aは、麦わら帽子をバッグの上の方に乗せて出てきた。
服を着てる姿にホッとする。
行きよりも確実に口数が減り、心地いい疲労感があった。
バスも電車も座れず、吊革をつかんで、全体重をかけていた。
A「有岡、明日部活？」
有岡「うん、そう。
Aは？」
A「部活だよ」
部活面倒くせえけど、こんなに笑顔で部活だって言ってる人みると、がんばんなくちゃて思える。
最寄り駅に着いた。
伊野尾「帰るよな」
葵「んーー、どうする？」
17時・・・
小学生だったら帰る時間。
今は、部活を18時までやってるから、もう少し遊んでもいい気持ちになる。
A「ミヨシ行こ！」
伊野尾「おぉ、いいね。
小腹減ったしな」
八乙女「ブタメン食いてえ」
葵「あ、お腹空いてきた」
A「有岡も行くでしょ？」
有岡「おぉ」
・
小学校の時の印象よりも、積極的で明るい。
この四人でいる時は、こんな楽しそうにしてたのかって嫉妬をするし。
俺は、Aを好きだ好きだと思ってたけど、ちょっと違った。
可愛い幼馴染を好きなわけじゃなかった。
いや、好きなんだけど・・・
みんなに向ける笑顔が優しくて、可愛くて、温かくて、明るくて。
小さい頃は関係ない、一人の女の子として、ちゃんと好きなんだと思えて。
そう思ったら、むやみに触れられなくなってた。
そう、むやみにキスをしてた自分を恥かしく思った。
Aを大切に思えば思うほど、一歩引いたところで支えたくなっていた。
・
・
有岡「さすがに暗くなってきたな。
おばさんにメールしといたから」
A「そっか、ありがと。
でも、もっと夜遊び出来なくなったね、ふふっ」
有岡「明日部活だろ？」
A「嘘だってば。
あと遊ぶとこって言ったらキノコ公園くらいだもん、つまんない」
有岡「ほら、帰るぞ」
・
・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年8月29日 23時
