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Daiki
ペチンッて腕を叩かれたけど、痛くないペチン。
有岡「ちっとさー、もう一回シャワー浴びてきていい?
悠ちゃん、お利口にしててね!」
そう言って浴室に行ったのに、戻ってきたらAに抱っこされてオッ パイを飲んでた。
有岡「泣いたの?」
A「うん、喉乾いたのかな」
有岡「キッチン手伝いたいけど、俺に出来る事、ある?」
A「そうだな、じゃあ、炊飯器の中のご飯を、酢飯にしたいから、ボールにご飯を移して、そこにすし酢作ってあるのを入れながら、うちわであおいで」
有岡「おっ、今日、手巻き?」
A「うん、ささやかだけどお祝い。
悠ちゃん、我が家にようこそって」
有岡「あー、ケーキでも買って来ればよかったな」
A「大丈夫、アイス買ってきたし」
有岡「それさ、妊婦じゃなくなっても食いたいの?」
A「うん、今はまだ食べたいよ。
この前買ってきてくれたの、大貴じゃん」
有岡「ま、まあな」
べ、別にヤキモチやいてるとかじゃねえけど・・・
俺のたまに出るダメなとこ・・・
いや、たまにだよ、たまに!
A「はい、反対も飲もうね?」
本能のまま、オッ パイをチュパチュパ飲んでる悠ちゃんが羨ましい。
ゲップをさせるため俺に変わって、その間に、ダイニングテーブルに夕飯が並んだ。
A「起きてるよね」
有岡「起きてるけど」
A「やっぱり、ベビーラックとかハイローチェアとか買っておけばよかった。
まだいらないかな、なんて思ってて。
そばにいたいじゃん」
リビングのベビーベッドからダイニングテーブルまで2m。
まあまあ近いけどな。
有岡「とりあえずベッドに置いて、泣いたら考えよう」
A「うん・・・」
納得してない顔が、心配な顔に変わり、「早く食べちゃお!」って俺をせかした。
発泡酒とコーラで乾杯して、海苔を片手に乗せた。
A「お刺身、妊娠中は食べられなかったから、嬉しいんだよね」
つい最近の事なのに、そうだったなーなんて懐かしく思う。
何と何が合うよとか、悠ちゃんの事とか、実家にいる時よりいっぱい話せた。
そして、いっぱい食った。
俺らの声に合わせて「うーー」とか「あーー」とか声出すんだわ。
そのたびに、Aと目を合わせて笑っちゃう。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時