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47 Daiki ページ47

Daiki



ペチンッて腕を叩かれたけど、痛くないペチン。




有岡「ちっとさー、もう一回シャワー浴びてきていい?

  悠ちゃん、お利口にしててね!」





そう言って浴室に行ったのに、戻ってきたらAに抱っこされてオッ パイを飲んでた。





有岡「泣いたの?」





A「うん、喉乾いたのかな」





有岡「キッチン手伝いたいけど、俺に出来る事、ある?」





A「そうだな、じゃあ、炊飯器の中のご飯を、酢飯にしたいから、ボールにご飯を移して、そこにすし酢作ってあるのを入れながら、うちわであおいで」






有岡「おっ、今日、手巻き?」






A「うん、ささやかだけどお祝い。

  悠ちゃん、我が家にようこそって」






有岡「あー、ケーキでも買って来ればよかったな」






A「大丈夫、アイス買ってきたし」






有岡「それさ、妊婦じゃなくなっても食いたいの?」






A「うん、今はまだ食べたいよ。

  この前買ってきてくれたの、大貴じゃん」






有岡「ま、まあな」






べ、別にヤキモチやいてるとかじゃねえけど・・・


俺のたまに出るダメなとこ・・・


いや、たまにだよ、たまに!






A「はい、反対も飲もうね?」





本能のまま、オッ パイをチュパチュパ飲んでる悠ちゃんが羨ましい。




ゲップをさせるため俺に変わって、その間に、ダイニングテーブルに夕飯が並んだ。





A「起きてるよね」





有岡「起きてるけど」





A「やっぱり、ベビーラックとかハイローチェアとか買っておけばよかった。

  まだいらないかな、なんて思ってて。

  そばにいたいじゃん」






リビングのベビーベッドからダイニングテーブルまで2m。

まあまあ近いけどな。






有岡「とりあえずベッドに置いて、泣いたら考えよう」






A「うん・・・」





納得してない顔が、心配な顔に変わり、「早く食べちゃお!」って俺をせかした。


発泡酒とコーラで乾杯して、海苔を片手に乗せた。





A「お刺身、妊娠中は食べられなかったから、嬉しいんだよね」






つい最近の事なのに、そうだったなーなんて懐かしく思う。

何と何が合うよとか、悠ちゃんの事とか、実家にいる時よりいっぱい話せた。

そして、いっぱい食った。




俺らの声に合わせて「うーー」とか「あーー」とか声出すんだわ。

そのたびに、Aと目を合わせて笑っちゃう。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時

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