42 Daiki ページ42
Daiki
短いキスを二回してAに絡めた腕をほどいた。
それなのに、俺の胸に顔をうずめ、Tシャツに軽くキスをした。
A「ふふっ、大貴の匂い･･･やっぱ好き」
有岡「えっ？！あ、も、もしかして汗臭いよな？」
A「別に臭くないよ。
夫婦って、そういう相性も大切なんだって」
そんな事言いながら、手際よくベビーベッドの柵をおろし、悠ちゃんをあやしながら、オムツをチェックしている。
俺に、新しいオムツとおしりふきを持ってくるように告げ、少し機嫌が直った悠ちゃんにお母さんの笑顔を見せていた。
オムツを替えると、ソファーに座り、授乳クッションを腰につけ、授乳を始めた。
有岡「いいよな、泣くとオッ パイもらえるんだもん。
俺なんて、もう二カ月以上もらってないんだよ」
A「うちの実家じゃ言えなかったこと言ってるの？
まあ、私もさっき実家で言えなかった事伝えちゃったからなー」
Aたちの隣に座り、悠ちゃんに顔を近づけた。
有岡「やっぱ、実家でも言えない事あんだ」
A「言えないでしょ？いい年して」
有岡「あー、なんでもいいけど、ミルクの匂いするよな」
A「悠ちゃん？」
有岡「悠ちゃんもだけど、Aも・・・」
A「乳臭い？」
俺の顔を心配そうにのぞき込んだ。
その顔が可愛くて、ついふざけて、悠ちゃんが飲んでない方のオッ パイの授乳用のブラの中に手を入れたら、Aが声を出す前に、小さなライバルが泣き出した。
ギャーン！ギャーン！
それもすごい勢いで。
A「ちょ、ちょっと・・・悠ちゃん、大丈夫だよ。
パパね、取ったりしないから」
有岡「取るかもしんねえし、だいたい、元々俺のもんだし、今も俺のもんだかんな！」
あああーん！
ああああーん！
あああああーん！
A「もー、大貴！何言ってんのよ！
悠ちゃん、ほら、泣かないよ」
俺の手を、ブラの中から引っこ抜き、悠ちゃんを優しくトントンしながらあやしている。
悠ちゃんは、少ししゃくりあげたまま、またオッ パイを飲みだした。
A「大貴、ガーゼ持ってきて。
あと、タオルも！」
Aも、完璧怒ってるし。
俺から受け取ったタオルは、悠ちゃんの頭と自分の肘が接するところに置き、ガーゼは悠ちゃんの涙を拭いていた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 552人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
