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Daiki



有岡「はいはい、お疲れ様でした。

  どうぞ、おあがりください」




俺の言い方が惰性的だったせいか、ちょっと唇をとがらせて、部屋にあがった。





A「うん、ちゃんと出来てるね。

  よかった・・」






有岡「昨日の夜、多少掃除はしといたよ。

  あと、レンタルのベビーベッド、とりあえずリビングに置いたけど」




洗面所に手を洗いに行ったAに「荷物運ぶわ」とひと言残し、三往復して最後に玄関の扉を閉めた。


キッチンから麦茶の入ったグラスを持ち、俺にくれた。




A「お疲れ様」




首をかしげて、ニコッと笑う。

そしてキッチンから出て、リビングのベビーベッド脇に立った。




俺は、麦茶の入ってたグラスを洗ってから、Aの隣に立った。


手足をパタパタ動かして、かけているタオルケットを蹴飛ばしてる悠ちゃん。

その悠ちゃんに話しかけようとした瞬間、俺の右腕をAの左手がつかんだ。

そして、体が開かれ、その開かれた胸に、コトンとAが入ってきた。





スルッと背中に腕を回された。


この感覚、久しぶりかも・・・






有岡「どうした?

  車、疲れた?」






A「ううん、違う・・・」







有岡「何?俺にくっつきたくなった?」






A「・・・・うん」






やけに素直だ。

Aの頭と体を、優しく抱きしめた。






A「大貴がいなくて、寂しかった」





有岡「これからだって、日中はいないよ?」






A「『ただいま』って帰ってくるじゃん。

  寂しくて、辛かった・・・」






有岡「え、あれって、寝不足だったんじゃねえの?」






A「それもあるけど、辛いなって時に大貴がいなくて、もっと辛くなった」





俺の胸の辺りで、もごもごと可愛い事を並べている。

こんな俺でも、必要としてくれるんだって思って嬉しかった。





有岡「今日からまた一緒だし。

  悠ちゃんと三人の生活がスタートするな」






A「うん・・・頑張る」






有岡「俺も、頑張りたい」





Aの両腕をつかみ、体を離した。

まん丸の目で俺を見上げ、すっと目を閉じたから、ゆっくりと優しいキスをおとした。



久しぶりに、誰かに見られないかという緊張の中でするキスじゃないから、なかなか離れられなかった。




それなのに・・・





あーーん あーーん あーーん





とうとう悠ちゃんが泣き出した。





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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年5月14日 22時

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