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Daiki
やっぱり恥かしそう。
有岡「いやなの？」
A「え？普通に好きだけど？
安心して身を預けられるし、横顔を独占できるから嬉しい」
有岡「横顔ね・・当分、斜め後ろだけど」
A「仕方ないじゃん」
有岡「そうだけど、俺は、Aに触れられなくなっちゃたんだぞ。
目しか合わないし、表情が見れないのは寂しい」
A「あー甘えん坊ー」
意地悪しようとしたのに、逆にからかわれた。
有岡「で、急に元気になったのなんで？」
A「え？！・・・知らない」
俺の突然の質問に顔を赤らめて、また窓の外を見てしまった。
分かってるんなら教えてくれてもいいのにさ。
あんな顔にならないように、俺も協力したいし。
A「ねえ、スーパー寄って」
有岡「おぉ、今日は久しぶりにAの料理が食えると思って、めっちゃ楽しみにしてた」
A「たいしたもの作れないよ、もう旦那様の収入だけで三人暮らしていくんだし」
有岡「Aのたいしたものとかでも、すげえよ、俺にとっては」
A「ありがと」
ちょっと恥ずかしそうにそう言い、俺の左腕のTシャツの袖を、軽く引っ張った。
触れそうで触れないのが、相変わらずだけど。
・
Aの実家で一回チャレンジした抱っこひもで、悠ちゃんを連れていく事になった。
まず、A仕様のベルトの長さを直すために、空でベルトを調整して、一度腰ベルトだけにしてから悠ちゃんを抱き入れた。
もちろん、Aも手伝ってくれてるから、なんとか出来上がった。
寒いといけないからって、バスタオルを巻いて、いざ悠ちゃん初スーパーだよ！！
こっちがワクワクしてんのに、引き続き寝ちゃってて、かなりつまんない。
とりあえず、写真は三人で撮っておいたけどね。
買い物のカートを引きながら、二日分の食料を買うんだって。
もうメニューは決まってるようで、次々とカゴに商品を入れていた。
その横顔も嬉しそうだったな。
途中で悠ちゃんは起きたけど、ご機嫌でチャイルドシートに乗っていた。
すぐうちに着き、まず、悠ちゃんをアパートの部屋に運んで、Aもすぐ後ろに付いてきた。
鍵を開け、ドアを大きく開け「どうぞ」と言うと、ゆっくり玄関に入り
A「た・・た、ただいま帰りました」
上ずった声で、営業の仕事から帰ってきたみたいな挨拶をした。
・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
