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大貴が帰ってしまってすぐから、また悠ちゃんのお世話は始まってて。
おっ ぱいでお腹いっぱいになったら、自分のお風呂に入る。
その間は、お父さんに抱っこされて落ち着いてた。
昨日出来なかった寝かしつけ。
大貴がいないって思うと不安になってきて、暗くした仮の私たちの部屋で、抱っこをして寝かしつける。
この不安の気持ちがダメなんだって思うけど、全然寝る気配がない悠ちゃんを、子守歌作戦で体をゆっくり揺らした。
大貴が歌ってた「星に願いを」は日本語の歌詞が分からないし、昔からある「ゆりかごのうた」、それも一番しか分からないから、ずっとずっと同じ歌を歌ったけど、寝るどころか、泣き出した。
A「なんで泣くの・・
ママが泣きたいよ」
まだ退院して二日目だってのに、最悪な気持ちになった。
静まり返っていた部屋に火がついたみたいだ。
昨夜、暗い中オムツを替えるのが大変だったから、今日はお父さんがベッドで本を読むためのスタンドを借りておいた。
それをつけて、オムツをチェックして、オッ パイをあげる。
暗いせいもあり、気がついたら私が寝ていた。
腕の中で、悠ちゃんも寝ていた。
ゲップさせてないなと思いながらも、やっと寝てくれた方が強くて、そのままベビー布団に寝かせた。
その後も、三回起こされ、授乳して寝かして。
オムツ変えて、抱っこして、トントンして・・・
外がうっすら明るくなってくる頃に、大貴からの連絡に気がついた。
有岡『ちょうど寝かしつけしてる頃かな
さっき、着いたよ。
少しでも長く眠れますように、おやすみ』
嬉しいとかいう感情はなかった。
ただただ『おやすみ』という文字を読んだだけで、目が閉じていた。
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オムツを替えて、オッ パイをあげて、ご機嫌がいい間に自分のご飯を食べて、沐浴して、片付けて、オムツ替えて、オッ パイあげて、大急ぎでご飯を食べて・・・・
こんな日々が続いた。
嬉しいと思う事は、悠ちゃんがやっと寝てくれた時と、三時間以上連続で睡眠が取れた時。
大貴には、毎日一回、悠ちゃんの写真を送っていた。
「ご飯食べてる？」
「昨日は何回夜起きたの？」
「休める時に休んでね」
そんな大貴らしい言葉が送られてきたけど、それに返事をする元気もなくなっていた。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
