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A「オッ パイ飲んで寝ちゃった」
有岡「うん・・・天使だな。
控えめに言っても、すげー可愛い」
A「親バカ」
有岡「いいじゃん、別に。
で、さっきから気になってんですけど」
A「味をみるのも、親のつとめなんだって言われて。
私は、今、味見してきた。
飲む？」
有岡「いいの？」
やばい・・・今日一のテンション・・・
A「ねえ、母乳って血液から出来てるんだよね」
有岡「そうなんだ」
A「だから、そんな匂いするからね。
はい、どうぞ」
恐る恐る哺乳瓶を受け取り、匂いを嗅いでいる。
哺乳瓶と言っても、もちろん瓶だけ。
乳 首のところはないから、そのままゴクゴク飲むんだけど。
ちょっとしか入ってないから、ゴクもないと思う。
有岡「いただきまーす」
そう言ってゆっくり瓶を傾け、中の液体の動きを、寄り目になりながら見ている。
どうかな？
・
本当にひとくちしか入ってなかったから、すぐに飲み終わった。
A「思ってたのと違うでしょ？」
有岡「ま、まあな」
A「赤ちゃんって、こんなの欲しくて泣いてるんだもんね」
有岡「そりゃー、美味いんだろ？桃ちゃんにしてみたら」
A「もう、大貴は欲しがらないよね」
有岡「これだけしぼるのも、大変なんだろ？」
A「うん、かなり大変」
有岡「じゃあ、桃ちゃんにやってくれ」
A「はいはい・・・よかった」
有岡「でもさ、俺、Aの血液、飲んじゃったって事だろ？
いよいよ、一つになれた気がする」
A「やめてよ、もー。
あ、そうだ・・」
有岡「ん？」
A「今ね、授乳室でね、他のママとお話出来たのね」
有岡「おぉ、友達出来たの？」
A「ん、まあ・・・
でね、その赤ちゃん、名前がついてて、この『有岡Aベビー』ってとこの上に、書かれてたの」
有岡「何ていうの？」
A「葵(あおい)ちゃん」
有岡「女子か・・・」
A「うん、そう。
ねえ、うちもそろそろ胎児ネームやめないとね」
有岡「いつまでに出生届出すんだっけ」
A「産まれて14日」
有岡「いいんじゃねえの、『悠貴』で」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年5月14日 22時
