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第五十四章 ページ37

夜になり、辺りは静けさに包まれる

そろそろだと思い、私は支度をして腰に刀を差し静かにけいちゃんの部屋に向かった



「ーーー私は最早、用済みとなった人間です!!」


「そんな事ありません!!みんなも優しい山南さんの事が好きです!だから...」


「剣客として死に、ただ生きた屍になるくらいなら人としても、死なせてください」


部屋の前に来れば、まさにこれから、という状況が聞こえて来て私は迷わず障子を開けた


「夕奈ちゃん!?」


「...桐生君。貴女は来ると思っていましたよ」


「飲むんでしょ?変若水」


私が入って来たことに驚く千鶴とは対照的に落ち着いているけいちゃんに静かに問う


「飲めば腕は治るかもしれません。今の私など、誰も必要としていない....剣を握れない人間は新選組には要らないんですよ!」


「....止めはしない。それを飲んでも、けいちゃんが後悔しないのであれば。羅刹になれば、得るものもあれば、同時に失うものもある。羅刹の弱点を【全て】知った上でしょ?」


けいちゃんは悲痛な表情、悲痛な声で私に話す
それを聞いて、私は障子を閉めながら口を開き【全て】という部分を若干強調する

けいちゃんは二つの弱点は知っていても、もう二つの弱点は知らないはず
その事を知っていて敢えて言う
それで少しでも気持ちが揺らぐなら、飲むべきじゃない


「【全て】と言うのは、血に狂う事と日の光が苦手になる事ですか?」


「.....さぁ?それは知るべき時に知る事だから今は教えない。けいちゃん、自分の中で答えは決まってるならさっきも言ったように私は止めないよ。でも、私の言葉で少しでも揺らいだなら、飲むのを止める」


「...揺らいでなどいませんよ」


目を見ればわかる
けいちゃんは本気だ
なら止める必要はない
本人が望んで飲むのだから

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作品ジャンル:アニメ
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが? (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月17日 11時

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