一児の母が薄桜鬼の世界へ！？母は強し！《薄桜鬼》 (ページ40)

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第十一章ページ40

左之さんを追い出してから私はその場にしゃがみ込んで、起き上がっている千鶴を見た

「......ごめんね千鶴。変なところ見られて。怪我はない？」

「う、うん。私は大丈夫。夕奈ちゃんこそ、大丈夫...？」

「.....大丈夫じゃないよぉー！穴があったら入りたいぃー！」

思い出したら恥ずかしさで死にそうだ
堪らず千鶴に抱きつき助けを求める

「私が転んだから...ごめんね、夕奈ちゃん」

「いや、千鶴は悪くないよ。私が悪戯心に負けなければ....」

「兎に角、そのままじゃ風邪引いちゃうから着物着よう？」

「うん...」

(髪の毛は長さ的に結べないししょうがないか)

抱き着いた私を優しく抱きしめ返してくれるこの子はまじで天使か何かですか
慰めてくれている今の図はどっちが年上かわからない

サラシも巻いて無事に着付けも終わり、着ていた服の間に見えないようブラを仕舞っていると千鶴が遠慮がちに聞いてきた

「あの、夕奈ちゃん。お腹の傷...どうしたの？」

隠しててもしょうがないしいいか、と思い私は口を開いて答える

「ん？あぁ、私前いた時代で出産しててさ。その時に帝王切開になって、その傷」

「えっ！？夕奈ちゃん赤ちゃんいたの！？」

「うん、可愛いんだー！5ヶ月だったよ」

「そうなんだ！赤ちゃん可愛いよね。私もいつかはって思ってるんだ」

少し恥ずかしそうに将来は、と話をする目の前の女の子はとても可愛く、何だか眩しく見えた