Q. 樹くん、本気？

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勢いで言ってしまったけど、肝心の樹くんは何も言わないし、なんとも言えない顔をしているから言わなきゃ良かったな、なんて後悔する。



本気になったわたしが馬鹿みたいで、少しだけ泣きそうになる。














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『 ごめん、わたし行くね 』



田中「 え、ちょ 」



『 さっきの事、気にしないで 』



田中「 待って、って 」



















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回れ右をしてこの場から離れようとしたのに、樹くんに掴まれた腕のせいで進めない。


















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田中「 ホントに可愛いなぁとか、思うのはAちゃんだけ 」



『 …うん、 』



田中「 俺がAちゃんのことすっげぇ好きなの、伝わってない？ 」



















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恥ずかしそうに、優しく笑う樹くん。







あぁわたし、樹くんのお砂糖みたいな笑顔、すごい好き。


















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『 …あの、ね 』



田中「 うん？ 」



『 わたし、 』



















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この高鳴る心臓に正直になったとき、樹くんは何を思うだろう。





どんな顔をするんだろう、喜んでくれるだろうか。



















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