対 五条悟の刺客 ページ39
'
「ロシアの刺客だったんだな。対 俺の…」
『…そうです……』
爪が食い込むほど、握る手に力が入る。
もう、嘘はつかないって決めたじゃない
何を言われようが受け止める。
罵倒だって、なんだっていい
『…』
ただひたすら、悟くんの言葉を待ったが彼は何も言わなかった
沈黙の後…
「俺…死にかけたんだよ。アイツと戦って…」
『…』
「前に言ってたよな…反転術式をどうやって取得したのか」
…確かに、結構前に聞かれた。
でもなんでそれが今…
「 '' 自分が死んだら真実が分からなかったから ''」
『…』
私が反転術式を取得したのは…確か…12歳の時…
任務先の女の子と仲良くなって…
今思えば、あの子は私の中で大切な人…特別だったと思う
でも、私達はある日突然襲撃された。
死に際…襲った奴らは教えてくれた。誰が命令したのか
その名前は紛れもなく主人で…
信じたくなかった。信じられなかった
本人から聞かないと、真実を聞かないと納得できなかった
死ねない、真実を聞くまで死ねるわけない
その執念深さからだったのか…
呪力の核を理解した私は反転術式を取得した
【あぁ、そうだよ。私が依頼したんだ。
彼女は君にとって邪魔な存在だったからね…でも依頼した奴らがAにまで手を出すのは予想外だったなぁ…
反転術式まで使えるようになったなんて…凄いよ。A】
そう言われ、主人に頭を撫でられたのを思い出す
「確かに俺が死んだらダメだって、思った。
皆を守らなきゃいけねぇし…死ねなかった
でも…それより…｣
サングラスをしていない彼と目が合う。
「Aが俺の刺客だって…信じたくなかったんだ。
だから…オマエの口から直接聞かねぇと死ねないって…」
その言葉が…より罪悪感で私を埋め尽くす。
取得の理由が…私と同じだなんて…なんて…因果なのでしょうか
…ごめんなさい、ごめんなさい、
「どんな思いで俺と接してた」
『…っ』
「殺すタイミングを見計らってたか？」
『ちが、っ』
「全部嘘だったか？大切な人って言うのも…全部…」
『違うんです…ッ私は、本当に貴方のことが＿＿＿＿＿』
「俺の気持ち…考えた事あんのかよ…ッ｣
『…』
心臓が、締め付けられる
それと同時に言葉が出てこなかった
あぁ…
私は自分の大切なモノを自分で壊したのだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 895人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - 出来れば呪術廻戦0を期待します (2023年1月2日 19時) (
レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 凄く話が良いです！ (2022年12月20日 0時) (レス) @page42 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
瑠歌 - 初コメ失礼します！ずっと言いたかったんですけど、お話すごい面白いです！更新がんばってください！ (2022年12月15日 7時) (レス) @page22 id: 4793296ced (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年12月7日 16時
